HIP 70'S AFGHAN BEATS

東洋旋律オルガンと強烈なコブシに酔いしれるアフガン・ロックの大本命！33歳の若さで暗殺された伝説的シンガーのコンパイル編集盤

アフガニスタン、33歳の若さで暗殺された伝説的シンガーのコンパイル編集盤。冒頭から、強烈な酩酊感を煽る東洋旋律オルガンと、2拍のリズムを闇雲に反復するドラム＆ベースに脳みそ掻き回されます！マイルス『ON THE CORNER』収録の「Black Satin」を想起させるパーカッションの音色とリズムパターンが印象的な「Dar Kunj Dilan Eshqi Kasi」、エコー過剰な中東のスナック歌謡「Awaleen Esqaam Tu Boodi」、チープなオルガン伴奏をバックにヴォーカルとワウが掛け合うように宙を舞う「Che Kelaf Sar Lad Az Mah」、アコーディオンを取り入れタンゴを意識した「Qawl Qarar」等々、辺境ファンには垂涎ものの名曲尽くし。ファンキーにすら感じるミニマルなリズム、もはやサイケというよりレゲエ/ダブの範疇まで効かせた極限のディレイ、そして情念が滲み出た愛くるしい歌声。歌詞に色濃く反映された政治的なメッセージが原因で暗殺されたということですが、主張や思想を除いて聴いてみても、ミュージシャンとして圧倒的なパーソナリティを秘めたシンガーということが伝わってきます。