01年にバルセロナで結成されたスパニッシュ・シンフォ・グループ、2011年の5thアルバム。柔らかなトーンで軽やかに広がるムーグ・シンセやオルガンとスティーヴ・ハケットを彷彿させる繊細なタッチのエレクトリック・ギターとが描くファンタスティックな音世界は、ジェネシスやキャメルなど70年代プログレへの憧憬たっぷり。キーボードとギターによる浮遊感あるメロディアスなリードのからみは、KHANでのスティーヴ・ヒレッジとデイヴ・スチュワートも彷彿させます。スッと心に染みてくるしっとりとした歌声のカタルーニャ語のヴォーカルと流麗なメロディもまた印象的。グリーンスレイドを彷彿させる躍動感あり、ギルガメッシュやハットフィールドあたりに通じるカンタベリー・フレイヴァーあり、COMPANYIA ELECTRICA DHARMAなど往年の70年代バルセロナ産バンドに通じる地中海フレイヴァーや諧謔味あり、優美なシンフォニック・ロックを軸に、様々な音楽的エッセンスも織り込んだアンサンブルはかなりハイレベルです。これは70年代プログレ・ファン必聴と言える快作!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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