Cowsillsの名プロデューサー、Steve Duboffによって発掘された、米サイケ・ロック・バンド、68年作。冒頭からインド音楽の輪廻感を感じさせる楽曲アレンジで旋回するストリングスと、哀愁のある男声コーラス、オルガンの音色に、60年代後期のサイケデリック感を感じさせながらも、哀感たっぷりに歌い上げるメイン・ヴォーカルの力強さに胸を締め付けられる作品。サイケ感はたっぷりと感じさせる実験的なSEやサウンド・プロダクションにも関わらず、あくまで快楽主義には陥らずに、情感をポップかつキャッチーに聴かせる点は、Cowsillsを手がけて来たSteve Duboffの手腕でしょうか。ソフト・サイケ感がたっぷり詰まったコーラス・グループの意欲的な一枚。
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