ER42113(ESTRELLA ROCKERA)
デジタル・リマスター。
カナダにこれほど本格派のブルース・ロック・グループがいたとは!エキセントリックなファズ・ギター、分厚いハモンド。強力ですね。
カナダはケベック地方出身のグループ。70年リリースの1stアルバム。エキセントリックなファズ・ギター、分厚いハモンド・オルガン、アグレッシヴなハイ・トーン・ヴォーカルをフューチャーしたヘヴィ・ブルース・ロック。歌詞はフランス語。
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乾いたオルガン、ひずんだギターが魅力(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
60年代末から72年にケベックで活動していたヘビーグループのファースト作、70年。パーカッシブなオルガンの圧倒的音圧でユーザーをのけぞらさせ、強烈なフランス語で畳み掛けてきます。プログ・ロックと紹介されているようですが、もっと肉体的なアート・ロックでドアーズ、初期イエスの雰囲気があります。驚かされたのがギターの重さと激しさでした。メンバーは5人で、ボーカルとフルートを担当するポール・アンドレ・ティベールがリーダーであるようです。アンドレ・マチュー(organ)、エリック・クレマン(g)、ジャン・ピエール・レギュー(b)、ホベール・レパージュ(ds)という名前のとおりフランス系カナダ人の集まり。
4. L'age du Chloreは、ジェファーソンの「サムバディ・トゥ・ラブ」に似ています。スケールの大きなボーカルに性急なビート、歪んだギター、オルガンというヘビー・マニアにはたまらない曲であります。1. Narcotique は12分に及ぶ大曲で彼らは長い曲の演奏に自信あったのでしょう。激しい展開があるわけでなく、ずっと同じビートをえんえん、というパターンです。ハウス音楽を思い出してしまいますが、音にビンテージ感があるのでこれはありでしょう。ただし盤起こしらしくて曲によってはノイズが入ります。