フランスの歌手/作曲家ウィリアム・シェラーによる72年リリースの1st。内容は気品溢れるオーケストラや混声合唱を大々的にフィーチャーした壮大なシンフォニック・ロックであり、クラシックを導入したロック、というよりは「ロックの要素を加えたクラシック大曲」と言えるかもしれません。しかしながらドラマチックな主題を繰り返しつつ、MAGMAを彷彿とさせる荘厳でダイナミズム溢れる合唱隊、UNIVERS ZEROを思わせる緻密なチェンバー的アンサンブル、さらにはスペーシーなシンセサイザーの電子音まで取り入れ、スリリングかつ美麗に、かつ前衛的に繰り広げられる一大組曲はあまりにも素晴らしい出来。フレンチ・プログレ・ファン、そしてフロイド『原子心母』が好きな方は必聴と言えるフレンチ・クラシカル・ロックの大名盤です。
KING CRIMSON/LARKS' TONGUES IN ASPIC
フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!
570円(税込627円)
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