REP5057(REPERTOIRE) 【2006年発売CD】
デジパック仕様、ボーナス・トラック5曲、デジタル・リマスター。
数多のミュージシャンにカバーされたトラディショナル・フォーク・ソング「朝日のあたる家」。ディランやアニマルズなど大物も取り上げていますが、このバンドによるヘヴィ・サイケデリックなカバーヴァージョンが一番好きっ!
デトロイト出身のヘヴィ・サイケ/サイケ・ハード4人組。本作は、一躍彼らの名を英国にまで知らしめた「朝日のあたる家」の超絶カヴァーを収録した、70年デビュー作。圧倒的な存在感を誇るケリー・グリーンの伸びやかで艶やかなヴォーカル、「コシ」と「泣き」をたっぷりと含んだブルース・フレージングからヘヴィ・サイケ然りとした図太いバースト・ファズまで圧倒的な才を放つギター、ドッタンバッタンのたうつ暴れドラム!時折導入するオルガンもチープにならず、叙情性豊かに品良く楽曲を彩ってゆきます。そしてやはり、なにより特筆すべきは「朝日のあたる家」。まずはイントロでぶっ飛んでください!
KING CRIMSON/IN THE WAKE OF POSEIDON
衝撃的デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚
990円(税込1,089円)
「そしてロックで泣け!」第二十八回 フリジッド・ピンクの「ロスト・サン」
世間ではあまり知られていないが、聴いたら思わず涙がホロリ、もしくは嗚咽をあげて泣きむせぶ、そんなロックの隠れた「泣ける名曲」を紹介。お相手は、叙情メロディとネコをこよなく愛する音楽ライターの舩曳将仁。
USサイケ・サイケ・バンドによる、ロックの名曲カヴァーを集めました!
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
デトロイト、ヘビーロックの夜明け(5 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
歪みまくったファズ・ギターが強烈な印象を与えるフリジッド・ピンクのファースト。70年発表。「朝日のあたる家」で有名なアルバムです。このカバー曲は、69年にシングルとして全米、ヨーロッパともに大ヒットしました。とにかくイントロのギターかきならしを聞いただけで腰が抜けそうになります。70年といったら、もっと綺麗に録音できたはずです。また、歌いあげるボーカルが見事に曲にマッチしてまして、「あしたのジョー」の尾藤イサオ並みの迫力です。
8.I Want to Be Your Lover(7分超)もボーカルがすごくて、ジェイムズ・ブラウンか、リーフ・ハウンドのピーター・フレンチかと思うワイルドさ。ボーカルにはナチュラルな残響音がありまして、これは地下室で録音しているのでしょうか。4.Drivin Bluesは、ブルー・オイスター・カルトのやりそうな、暗黒なブギです。10.Heartbreak Hotel は、お馴染みプレスリー。何を歌わせても、ケリー・グリーンの声は決まります。
音は古いですけれども、当時のデトロイトの熱さが十分に伝わってきます。
ガレージスピリッツを忘れていないハードロック(4 拍手)
kumaさん レビューをすべて見る
ロック飲み屋などで年配のロックファンがこのバンドのことを結構知ってたりする。「朝日のあたる家」のシングルがそれなりに売れたためだがアルバム単位ではあまり聞かれていないと思う。R&B,ブギー、ハードと散漫であるが全体としてはハードロックである。古めかしいファズと加工されていないドラムの音で荒い演奏をしているところはガレージの精神を忘れていないように思われる。ある意味アグレッシヴなオールドバンド。