DOCD1987(ISLAND)
SPOOKY TOOTHの前身グループはご存知? アメリカン・ルーツ・ロックへの憧れとサイケデリックな時代の空気が融合したサウンドは、同時代のTRAFFICやSMALL FACESと同傾向のアプローチ!オススメです!
SPOOKY TOOTHの前身として知られるグループ。67年唯一作。Mike HarrisonによるR&Bが根っこにあるアーシーなヴォーカルは、Steve Winwwodを彷彿とさせる存在感。Luther Grosvenorのブルージーかつスリリングなギター、霧の向こうから音が立ち上がるようなアグレッシヴかつ混沌としたドラム、テープ逆回転などのサイケデリックなエフェクトも印象的。アメリカン・ルーツ・ロックへの憧れとサイケデリックな時代の空気が融合したサウンドは、同時代のTRAFFICやSMALL FACESと同傾向のアプローチ。それほど有名な作品ではありませんが、数ある67年の名作にも引けを取らない逸品。ジャケットにピンと来たら是非!
Mike Patto&Ollie Halsallの強力タッグ再び!ひねくれブリティッシュ・ハードの名バンド、76年録音/79年リリース作、ビートルズ「Hey Bulldog」のカバー収録
990円(税込1,089円)
JIMMY CAMPBELL/SON OF ANASTASIA
英ドリーミー・フォーク・ポップの名作、Ray DaviesとNick Drakeの2人が好きなら必殺!
2,190円(税込2,409円)
叙情性溢れるブリティッシュ・ロック名バンド、69年作
スプーキー・トゥースのオリジナルメンバーで、後にモット・ザ・フープルに参加する英ギタリストの71年ソロ1st。
SPOOKY TOOTHにフォーカスして、メンバーのソロ&参加作をピックアップ!
叙情性溢れるブリティッシュ・ハード・ロックの名グループ、SPOOKY TOOTHにフォーカスして、メンバーのソロ&参加作をピックアップ!
あのアーティスト達が在籍したグループのレイト60s英サイケを探求!
極彩色に染まったレイト60s。あのアーティスト達が在籍した英サイケの作品をピックアップいたします。
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冬のマジカル・サイケ・ポップ・ドライヴィング!世界のニッチなサイケ・ポップ盤セレクション
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トラフィック2ndからスタートする世界のR&B/サイケ・フィーリング溢れるロック探求
トラフィックの2ndからスタートし、R&Bフレイヴァーとサイケフィーリングがまじりあう、レイト60s?70年代初期ならではの世界のロックをピックアップ。
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これもマジック・サマー(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ぼおっとしておりましたら、このレコード67年の夏リリースです。「サージェント・ペパー」や「ザ・ドアーズ」が出た同時期のレコードです。この夏のことを「マジック・サマー」と呼ぶんだと松村雄策さんが本の中で教えてくれました。そう言われると確かに。何か新しいことをやるんだ、という熱気と混沌に満ちたつくりです。ビートルズのようなビート・サイケの趣もありますし、インドもアフリカもあります。ルーサー・グロブナーのギターは、ヘンドリックス丸ぱくり(…は、ちょっと言い過ぎか)のファズばりばりギターです。スプーキー・トゥースのような疲れたルーツ・ロックにはなっていませんで、ごった煮、未分化、カオスの中にマイク・ハリスンの声が浮かぶ、というレコードです。
別の話をします。このところジャズのハード・バップ期のレコードを聴いているんです。お高くとまったダンス音楽を、リアルな生活レベルに引きずり下ろした力強さが感じ取れます。60年代に始まった白人ロケンロールは、ずっとR&Bの真似事でティーンエイジ向けの砂糖菓子音楽でした。初めて自分の頭で考え、ひとりで立とうとする息遣いが感じ取れるのが66年、67年あたりの音になるんではないでしょうか。それにしても3分前後の曲を12曲という構成は、彼らのような意欲的バンドには不向きだったでしょう。「アート」という意識先行のグループは、必然的に内省的なスプーキーへと変化していったのでした。2023.02.26