SEAGULLS AND SUNFLOWERS

NAOMI LEWIS

BIGPINK109（BIG PINK）　【2010年発売CD】

紙ジャケット仕様。

映画音楽のような感動的なストリングス、どのジャンルとも似つかない独特の木管楽器、牧歌的なフルート、いぶし銀のエレキ・・・。そのどれもがヴォーカルと自然に馴染み合うように、緻密なアレンジの上に配置されています。まったく自主制作とは信じがたい抜群の完成度。

米フィメール・フォーク、当時自主制作でリリースされた、メロウで透明感のある76年リリースの逸品！

米ネヴァダ州女性SSW、76年2ND。安らかで透明感のあるNAOMI LEWISの歌声はそれだけでも天に昇る心地でウットリしてしまいますが、さらに驚かされるのは楽曲の多彩さ。壮大な映画音楽のように感動的なストリングスやパーカッションがドラマチックさを強めたり、木管楽器がどのジャンルとも似つかない独特のリズムを生み出していたり、牧歌的なフルートが英国的な田園風景を思わせたり、果てはいぶし銀のエレキがブルージーなソロを炸裂させ・・・。なおかつそのどれもがヴォーカルと自然に馴染み合うように、緻密なアレンジの上に配置されています。フォークの枠にとどまらない彩り豊かな音楽性は、まったく自主制作とは信じがたい抜群の完成度。彼女の類い稀な才能を感じさせる、唯一無二の逸品です。

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こんな人におすすめ！！

☆ジョニ・ミッチェルが好き

ソウルやジャズなどのエッセンスが程よく入ったナオミのアルバムは、『コート＆スパーク』あたりのジョニ・ミッチェルに通じる、洗練されたフォークミュージックです！

☆ローラ・ニーロが好き

シルキーボイスで緩急自在のボーカルを聴かせてくれるナオミ。ローラ・ニーロの1STのような、瑞々しいグルーヴ感があります！

☆ちょっとアシッドフォークっぽい女性ボーカルが聴きたい

フルートやストリングスを効果的に使った、ややサイケデリックでトリップ感のあるサウンドは、リンダ・パーハクスとまではいかないまでも、アシッドフォークを感じます。

シルキーボイスと、ナチュラル・ファンキー・アシッドフォーク

まずは2nd『SEAGULLS AND SUNFLOWERS』より一曲どうぞ！

♪Tupa, Tupa, Tupa

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う～ん、何てユニークな楽曲でしょうか！繰り返す「Tupa, Tupa」とファゴットの音色が耳から離れません！

ナオミの声はとても滑らかで、上質なシルクのようです。割と高音なのですが、耳が疲れるような甲高さや力みは全く無く、非常にナチュラルで聴き心地良い声質です。

それでは1STと2NDを順に紹介していきますね。

NAOMI LEWIS / COTTAGE SONGS（1975）

♪How Do?

試聴 Click!

ゆるやかに流れる川のような、ナオミのボーカルが素晴らしいです！ジャジーなリズムを刻むドラムが心地よいグルーヴを生み出しています！

動画が無く紹介できないのが非常に残念なのですが、この1stアルバム『COTTAGE SONGS』ではナオミのシルキーボイスがゆったりと響き渡り、ベースやキーボードがドリーミーに絡む「Dear Friend」「I Have A Blue Sky」や、ドライブ感あるベースと心地よいホーンがピリッと効いたファンキーチューン「Get On Down」など、ただのフィメールフォークとは違う、ナチュラル・ファンキー・アシッドフォーク（長いですね・・・）とでも形容できそうな世界が広がっています。

この1STアルバム『COTTAGE SONGS』の曲は、はユタ州の山のふもとのコテージに住んでいた時に書いたそうです。ジャケットにある小屋の絵がそうですね。ナオミの友達は時々そこを訪れ、心身を充電して帰っていきました。

NAOMI LEWIS / SEAGULLS AND SUNFLOWERS（1976）

続く2NDアルバム『SEAGULLS AND SUNFLOWERS』は、ユタ州プロボに住んでいた時に書いたそうで、1STの流れを汲んだゆったりとしたまどろみフォーク「A Song Is Born」「Dusty Painting」「More Beautiful」の他に、「Love Song」「There Will Be Music」など、AORやフリーソウルを想起させる楽曲が増えており、洗練された印象です。

♪More Beautiful