90年代はじめから活躍するアメリカのプログレ・グループ。2010年作の5枚目。柔らかく舞うムーグ、リリカルなピアノ、浮遊感のあるエレピなど、ファンタスティックな鍵盤を土台に、不穏な半音階とサステインを操るリード・ギターが緊張感を加え、シャープなリズム隊が全体を引き締める。そして、特筆すべきは、澄んだ高音が美しい女性ヴォーカル。本当に美しい歌声です。対照的に、シアトリカルでアクの強い男性ヴォーカルも絶妙なコントラストでアルバムに起伏をもたらしています。映像喚起的でメロディアスなプログレ。良い作品です。
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