テイルズ・フロム・イエスタデイ イエス・トリビュート

YES愛に満ちたトリビュート・アルバム（0 拍手）

yes_90125さん レビューをすべて見る

3（スリー）にも参加したマルチプレイヤー、ロバート・ベリーのひとりYES「ラウンドアバウト」で幕を開けるトリビュート・アルバム。
まずは、豪華な参加メンバーに注目！
YESメンバー（スティーブ．ハウ、パトリック．モラーツ、ピーター．バンクス）以外にも、ロバート・ベリーやアニー・ハズラム、スティーブ・モーズが参加しており、プログレ・ファンには馴染みのバンドも名を連ねている。

帯に「マグナ・カルタ・レーベルのアーティスト達が中心になり、鮮やかに再現」と書かれているが、本家YESのメンバーが演奏する曲は、トリビュートというよりもメンバー自身によるリメイクなのではないだろうか。

比較的原曲に忠実なアレンジもあれば、アレンジによってこんなにイメージが変わるのかと思う曲もある。
その中でも特筆すべきは、スティーブ．ハウ＆アニー．ハズラムによる「世紀の曲がり角」。
原曲をコンパクトにまとめながら、スティーブ．ハウのギターをバックに歌うアニー．ハズラムの歌声が美しく、原曲とは異なる魅力がある。
アニー．ハズラムはソロ・ライブでもこの曲を歌っていたような記憶があるけれど、ジョン・アンダーソンのハイトーン・ヴォイスは女性Voが歌っていても違和感がない。

そして、スティーブ・モーズが演奏する「ムード・フォー・ア・デイ」と「ザ・クラップ」は原曲に忠実で、スティーブ・ハウに対する敬愛度が違う！
他のアーティストによる演奏もYES愛に満ちていて、YESファンには「こう来たか！」という面白味や再発見がある。
選曲も良いので、これからYESを聴いてみようと思っている人には入門編としても良いかもしれない。