定価2550+税。
ほの暗い叙情美とアヴァンギャルドな硬質さとの絶妙なブレンド。フィル・マンザネラ、チャールズ・ヘイワード等の才能が光り輝く、ソフト・マシーンやハットフィールドに並ぶ名グループ!
フィル・マンザネラのカンタベリー派を中心とした伝説的グループ。75年の唯一作。ソフト・マシーンから多大な影響を受けたサウンド/志向を持ちつつ従来の空間/音響感覚を意識したサウンドとチャールズ・ヘイワードの作為を排除したエネルギッシュかつ硬質なサウンドが絶妙に交錯した作品。
MCDONALD & GILES/MCDONALD AND GILES
歴史的名盤『In The Court Of The Crimson King』の誕生に大きく貢献した2人によるデュオ、70年リリース、ピーター・ジャイルズやスティーヴ・ウィンウッドが参加
950円(税込1,045円)
ソフツを脱退したワイアットが結成したグループ、名曲「O Caroline」収録の72年デビュー作、カンタベリー・ロックらしさ満点の名品!
ソフト・マシーン『Third』と共にカンタベリー・ロックの代表作と言える一枚、71年発表の大傑作3rd!
カンタベリー・ジャズ・ロックの最高峰バンドによる74年1st、Robert WyattやHENRY COWのJeff Reighも参加
カンタベリー・シーンの重要グループHATFIELD AND THE NORTHとGILGAMESHの中心メンバーが結成したジャズ・ロックバンド、78年作1st
緻密かつメロウなアンサンブルが光るカンタベリー・ジャズ・ロックの名作、75年作
フィル・マンザネラ来日公演@Billboard Live東京(6/30)ライヴレポート
6月30日に六本木のBillboard live東京で行われた、フィル・マンザネラ来日公演の1日目1stステージを観てまいりました!ロキシー・ミュージックの曲も多数演奏してくれたステージの模様をお伝えいたします!
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何が静寂だ、言ってみろ(4 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
エッフェル塔らしきものが聳えるヨーロッパの街の夜に巨大な球体。これを月と見るかどうかはジャケットを手にした者が判断すればいいのだが、実に怪しげである。1975年、マンザネラ絡みでは歌もの中心の801と双璧を成すインストで攻めるQuiet Sun唯一の作、このジャケットインパクトは実に大きい。
音もジャケットのインパクトに負けていない。M1冒頭で一瞬聞こえるスタジオノイズ、ミキシングブースからのトークバックか。これが緊張感を一気に高める。そして冷ややかなピアノ、クリムゾンも敵に回すが如きファズっているギター、淡々と刻まれるリズムは「ジャズロックのかっこよさ、ここに極まる」と言っても過言ではない。M4の浮遊するエレクトリックピアノが印象的なスローナンバーも実に魅力的だ。元々彼らは70年代頭にごく短期間だけ活動していたのだが、マンザネラのロキシー加入でアルバムを残すことなく解散。その後メンバーの活躍があって一段落したところで「ご褒美レコーディング」と相成った、というのが本作なんだそうだ。ちなみにC.ヘイワードのドラムは、手数が多い割に、F.キリコのようなこれ見よがしに叩いているように感じない。実に巧いと思う。
しかし本作の肝はおそらくEnoのOblique Strategiesというツールにあると思う。これは短い言葉が書かれた115枚のカードで、創作的思考を引き出すものらしい。
謎めいた曲名ももしかしたらこれによって導き出されたのかもしれない。
バンド名の「静寂の太陽」とはそれぞれ対極にあるような存在を組み合わせた造語だと思うが、これもまたOblique Strategiesによるものかもしれない。
Roxyファン、KC信者、Enoマニア、カンタベリー狂…問わず広くプログレファンに愛され、謎解きしてほしい一枚。