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フォルムラ・トレ〜イル・ヴォーロを率いた名ギタリストでありコンポーザー。このソロ作、物憂いヴォーカルと表情豊かなアコギが胸に迫る名作ですね!
フォルムラ・トレ脱退後としては2作目、通算では3作目に当たる作品。シンセサイザーによる伸びやかな演奏をバックに、ラディウスの物憂いヴォーカルが豊かに響く名作。彼の表情豊かなギターも聴き所。「CARTA STRACCIA」など、名曲も多いです。
ジャケットから受けるイメージ通り陰影のあるメロディが魅力的な、英国的リリシズム溢れる65年作、「ノルウェーの森」「イン・マイ・ライフ」収録
576円(税込634円)
72年発表、「英フォーク三種の神器」の一つ、ツイン・フィメール・ヴォーカルが美しいブリティッシュ・フォーク・ロックの傑作!
1,190円(税込1,309円)
【リスナー様寄稿記事】アルベルト・ラディウスに捧ぐ 寄稿:なごん さん
23年2月に亡くなったアルベルト・ラディウス氏の追悼記事を、リスナー様よりご寄稿いただきました。
【ユーロロック周遊日記】イタリアン・ロック・シーンの代表的ギタリストALBERTO RADIUSの72年1stソロ『RADIUS』
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、名実ともにイタリアン・ロック・シーンを代表するギタリストALBERTO RADIUSの、記念すべき72年1stソロ作『RADIUS』をピックアップいたしましょう。
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たすけさん レビューをすべて見る
ラディウス、トニー・チッコ、マリオ・ラベッツィ…誰のソロ作を聴いても、濃厚に漂うのがイル・ボーロの世界です。本人らにとっては、迷惑かも知れません。オレの歌を聴いてくれ、と言われている気がするんですが…。どうむどうむ、と響くドラムズの音と朝もやのように漂うキーボードのコード弾きがどうしても連想させるんです。そしてイル・ボーロの特徴と言えば、寝苦しい夏の夜の熱気なんです。ラディウスらしい引き摺るようなヘビーなトーンは出てきません。その代わりカッティングや蚊の鳴くようなアルペジオは出てきます。それで十分です。
ベースはユリアス・ファーメルという人です。この人の演奏は聴いていて気持ちいいですね。ジャズやR&B系の素養を感じます。爆発あたまのラディウス氏の歌はお世辞にも上手いとは言えません。つぶやくような塩辛声です。マウロ・パガーニの歌唱とわたしは印象が重なります。低音にインパクトがドラムズは、トゥリオ・デ・ピスコーポです。
こうした音を聴いていて思うのが、イル・ボーロという、はかなく散ったバンドの性格です。最初から二作予定のプロジェクトだったんじゃないでしょうか。メンバーが仲たがいしたわけでもないですし。CSNYみたいなものだったと思うんです。2023.08.09