EUROPEAN ROCK COLLECTION、定価2920+税。
いつかのラジオ「プログレ三昧」ではジャケットがひどい言われようでしたね。イタリアン・ロック屈指の名作なのに・・・。是非このジャケに戸惑わずに中身を堪能してほしい!
現行イタリアン・ポップスの礎を築いたLucio Battistiのバック・バンドとしてその歩みを始め、彼のプロデュースでデビュー。サイケデリックな質感を残したへヴィー・ロック・サウンドを放ち、シンフォニック・ロック、メロディアスなボーカルを中心にした普遍的ロックの境地へとシフトして行ったグループの72年3rd。Lucio BattistiとMogolからの親離れが伺える本作は楽曲の半分をグループが作曲しており、前作までのサイケデリック・へヴィー・ロックから路線を変え、熱情だけに頼らないキャッチーで精密な音作りを提示しています。インストゥルメンタル・セクションの充実などプログレッシブ・ロック的な旨みにも溢れていますが、元々ポップな感性を持ったバンドであったことを物語るように、普遍的なロックの魅力が引き出された名盤となっています。
QUELLA VECCHIA LOCANDA/IL TEMPO DELLA GIOIA
74年作、クラシックの豊かな素養を発揮する美麗ヴァイオリンをフィーチャーした、イタリアン・クラシカル・ロックを代表する傑作!
950円(税込1,045円)
元FORMULA 3のメンバーが腕利きセッションマンらと結成したイタリアン・プログレ史上の名グループ、75年2nd
2,790円(税込3,069円)
イタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・ロックを代表する衝撃作、73年リリース
「イタリアン・ロック」の存在を全世界に知らしめた衝撃の73年ワールドデビュー作!
イタリアン・ロック界きってのスーパーグループ、74年1st、歌心溢れるジャズ・ロックの傑作!
イタリアン・シンフォニック・ロックの金字塔的名作、75年リリース
【リスナー様寄稿記事】アルベルト・ラディウスに捧ぐ 寄稿:なごん さん
23年2月に亡くなったアルベルト・ラディウス氏の追悼記事を、リスナー様よりご寄稿いただきました。
切ない叙情が胸を打つ、「悲哀」に満ちたプログレッシヴ・ロック名作選!
「悲哀」をキーワードに各国のプログレをセレクト!
「キャッチーなプログレ」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
スカッと爽やか、かつ力強く壮大なサウンドのプログレ作品をご紹介いたします!
『イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 2013』2日目 ROVESCIO DELLA MEDAGLIA&FORMULA 3ライヴ・レポート
4月26日より3日間にわたって開催された「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 2013」。11年より開催され、今年最終章を迎えた本フェスですが、その最終章を飾るにふさわしい6組のバンドが熱演を繰り広げてくれました。本日はその2日目に登場した、Roviscio Della MedagriaとFormula 3のライヴレポートをお届けいたします!
プログレ嫌いなロック・ファンにこそ聴いて欲しいイタリアン・ロック・セレクション!
「イタリアン・ロック?プログレ聴かないしな〜。」 そんなあなたにオススメしたい『プログレ嫌いなロック・ファンにこそ聴いて欲しいイタリアン・ロック・セレクション!』
吹き荒れるサックス 〜イギリス、ドイツ、フランス、イタリア周遊の旅〜
英米の名盤を出発点にディープな作品をご案内、今回のツアーは『吹き荒れるサックス 〜イギリス、ドイツ、フランス、イタリア周遊の旅〜 』!
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯に小さい折れあり
この作品こそイタリアン・ロックを聴いたことがないロック・ファンに聴いてもらいたい一枚。何と言いますか、結局音楽ってこういうことだよなぁ、という素朴で原初的な感動があるんですよね。生涯の一枚です。
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ものすごく抽象度合いが高いのに、感じ取れる哀感(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ソロらしいソロを弾くわけでもなく、ひたすら地面をひっかくようなガリガリしたノイズを発していたのが、この時期のアルベルト・ラディウス。彼はジミ・ヘンドリックスの血しぶきをまともに浴びてしまったらしいです。もともとトレは、ヘビーなサイケ路線でしたが、それを洗練させるでもなく、土俗的風土と教会音楽のような神性を力技で合体してしまったのがこの3作めです。
冒頭「ソグナンド・エ・リゾグナンド」の立ち上がりの見事さはオザンナ「パレポリ」と双璧だと思います。そして恐ろしいことにベーシストがいません。誰もベースのパートをカバーしようとしていません。ドラムズだけ、という信じられないパートさえあり、隙間だらけの虚空に響くのがトニー・チッコのはかない声であったりします。この思い切り…これは、勇気がいるでしょう。
この盤のテーマは、空間の支配なんではないでしょうか。クリームが三人でひたすら空間を埋めようとしていたことと対照的に、トレの三人は、音のないところに音像を結ばせようとしているかのようです。ユーザーは、音のないパートの「音」を、深読みさせられるわけです。歌ものにこだわっていないのも、この盤の特徴です。ヘビーなのはバティスティ譲りとしても、これだけ静と動を支配する作は唯一無二です。