プリティ・シングスを脱退したドラマーのTWINKが、元デヴィアンツのPaul Rudolph、Duncan Sanderson、Russell Hunterと共に結成したハード・ロック・グループ。71年1st。ゴリゴリと突き進むギターとベースのリフに乗せ、ヴォーカルが「Do it!」とパンキッシュに繰り返す1曲目「Do It」からしてもう猛烈なインパクト!レミー在籍期のホークウィンドやモーターヘッドに通ずるソリッドさと疾走感を併せ持ったハード・ロック・ナンバーは言葉を失うほどの格好良さ。かと思えばボウイの「Space Oddity」のパロディかのようなサイケデリックな浮遊感に満ちた「Heavenly Man」、サンタナの「Black Magic Woman」にインスパイアされたと思しきラテン・テイスト漂う「War Girl」など、TWINK×デヴィアンツらしい毒のあるユーモアも炸裂。硬質でエネルギッシュなハード・ロックと実験的なサイケ感が同居する、ブリティッシュ・ハード・ロック孤高の傑作です。
スティーヴ・ハウ、キース・ウェスト、後にプリティ・シングスに加入するトゥインクらによるグループ、英サイケ・ポップの名作、68年作
デヴィアンツを率いた異才、69年1stソロ、サイケ/フリーク・アウト・ロックの名作!
PRETTY THINGS在籍中にリリースされた70年1stソロ、英サイケ/フリーク・アウト大名盤!
「音楽歳時記」 第六十五回 6月 引き続き、ハード・ロックを聴こう。 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ カビあり
プリティ・シングスを脱退したドラマーのTWINKが、元デヴィアンツのPaul Rudolph、Duncan Sanderson、Russell Hunterと共に結成したハード・ロック・グループ。71年1st。ゴリゴリと突き
帯【有】 解説【無】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 解説無、ホチキス跡あり、帯に若干破れ・ケースツメ跡あり
のちにモーター・ヘッドを結成するラリー・ウォーリスをギタリストに迎え、新メンバーで発表された3作目にして最終作。パンクを先取りするかのようなアナーキーでスピーディーなハード
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見事なカバーアートからハードロックを予想する人がいるだろうか(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
雰囲気だけで垂れ流すサイケとか、技術のないパンクとは一線を画します。取り散らかっているという評もありますけれど、自分にはよくできたファンタジーのアルバムと思えるんです。それも「ネバーネバーランド」という魅力的な舞台を用意しての。「ドゥ・イット」の立ち上がりからして見事です。牧歌的なギターで始まるトラッドがいきなりヘビーロックになる展開は、知らなかったら驚倒します。注意深い録音といい、意味ありのカバーアートといい、全精力をあげて「アホ」を演じているようです。
「ネバーネバーランド」で理想郷として提示されるネバーランドを「ティーンエイジ・レベル」でひっくり返して見せるのがこのアルバムのピークです。けっして子どもたちが年をとらない国を、やり場のないティーンエイジの怒りとオーバーラップさせています。歌うばかりでほとんど叩いていないトゥインク氏とラッセル・ハンターとのダブル・ドラムズというおまけつきで。また、「ウォー・ガール」で披露される濃厚なギターのフレーズは何かの冗談にしか聴こえません。ポール・ラドルフの変態性が全編を支えています。
UKアンダーグラウンドの勇者と祭り上げられている理由が十分にわかります。かなり中毒性もあります。2023.03.07