国内廃盤、定価1785。
元イエスのトニー・ケイによるグループということでプログレコーナーにあるけど、中身はホワイトソウルなので非難轟々という可哀想な作品。サウンドは英国的な憂いもたっぷりで旨味濃厚な愛すべき作品なのになぁ。
3rdまでの初期イエスのKey奏者トニー・ケイが結成したグループ。74年作の2nd。1stからトニー・ケイとドラマー以外のメンバーが代わっており、注目は、APPLEからソロ作をリリースしたことで知られるJackie Lomaxの参加。他には、元STEALERS WHEELのギタリストPaul Pilnickが参加しています。なんとアラン・トゥーサンのプロデュースで、録音もニューオーリンズ。作曲も全曲Jackie Lomaxの参加で、米南部色溢れるファンキーなホワイト・ソウルに変化しています。イエスつながりでこの作品を聴いたプログレ・ファンには不評だったようですが、ホワイト・ソウル・バンドで聴くと、曲は良いし、演奏も歌声も旨味たっぷり。ファンキーだけどカラッとしないでどこか哀愁が滲むグルーヴ感が良いし、くすんだオルガンの音色はブリティッシュだし、Jackieのヴォーカルもソウルフルな中に憂いがありグッとくるし、メロディも英国らしい陰影いっぱいで泣けます。ゲストも注目で、英スワンプの名作を残した名スライド・ギター&SSWのBryn Haworthに加え、なんとタイトル・トラックでJeff Beckが参加(さすがの切れ味)!改めて評価されるべき愛すべきニッチな名品です。
TOMORROW'S GIFT/TOMORROWS GIFT
ジャーマン・オルガン・ハード屈指の傑作と言える70年デビュー作、アフィニティやベーブ・ルースのファンは必聴!
1,992円(税込2,191円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. きみの夢 |
2. 人はだれでも |
3. 聞いて欲しい |
4. 引金を引かないで |
5. 自然の成り行き |
6. けがれなき女 |
7. きみと一緒 |
8. 主よわたしに |
9. 夢をもう一度 |
10. 落し穴 |
イエスメンバーのソロワークに注目☆
「音楽歳時記」 第六十五回 6月 引き続き、ハード・ロックを聴こう。 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
メロトロン炸裂するハード・ロック&サイケ・ハード名作をセレクト!
メロトロンが好き、ハード・ロックやサイケも好き・・・そんな方々におすすめの「メロトロン入りハード・ロック」をセレクト!
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第二十二回: 鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ−−あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて 文・市川哲史
16年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
壮大なハード・ロック!?〜管弦楽器やメロトロンを取り入れたドラマチックなハード作品をセレクト!
管弦楽器、メロトロン、オーケストラ・・・ハード・ロックながらもプログレ並のスケール感を誇る壮大な作品を選んでみました。
MEET THE SONGS 第135回 BADGERの74年作2nd『WHITE LADY』
今日の「MEET THE SONGS」は、YESのオリジナルkey奏者Tony Kayeによるグループとして知られるBADGERの74年作『WHITE LADY』をピックアップ☆
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無
ブルージーなハード・ロックに満ち溢れる壮大なメロトロンが新鮮だ…と思ったらYESの初代キーボーディスト率いるグループだって!?しかもこれライヴ盤なの!?ついでに幻想的なロジャー・ディーンジャケも素晴らしい!
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケース不良、トレーに黄ばみあり、側面部に色褪せあり
ブルージーなハード・ロックに満ち溢れる壮大なメロトロンが新鮮だ…と思ったらYESの初代キーボーディスト率いるグループだって!?しかもこれライヴ盤なの!?ついでに幻想的なロジャー・ディーンジャケも素晴らしい!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干スレ・若干圧痕あり
ブルージーなハード・ロックに満ち溢れる壮大なメロトロンが新鮮だ…と思ったらYESの初代キーボーディスト率いるグループだって!?しかもこれライヴ盤なの!?ついでに幻想的なロジャー・ディーンジャケも素晴らしい!
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意図はニュー・ソウル(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ジャッキー・ロマックスの気持ち良さそうな歌い声と、妙に粘着力あるリズムが印象に残る作品。ロマックスは、ビートルズとも縁があり、アップル・レーベルからデビューを果たしているそうですが、この段階で米国に渡って何枚かソロも残していて、すでに米国のシンガーだったのでしょう。全曲は彼が書いています。なので、ロマックスと彼のバンド、という雰囲気になるのは仕方ないと思います。
わたしは今でこそヘビーロックのユーザーなのですが、この作品が出された頃中学生で手当たり次第にAMラジオの洋楽を楽しんでいました。現在で考えられないほど洋楽のオンエアが多くて、それも半分はソウル、カントリーだったと思います。ソウルが洋楽の主流だと思っていたぐらいです。後で知ることになりますが、ソウル・ミュージックはこの頃華麗なる洗練とイノヴェーションを遂げ、急速にユーザーを増やしていた時代です。このグループの狙いは、ソウル・ミュージックに英国出身のミュージシャン達が挑戦してみたかった、ということに尽きると思います。(デイビッド・ボウイやロッド・スチュワートがこの作品を出していたら違和感なかったでしょう。)
元イエスのトニー・ケイの名前がありますが、もとから彼は曲を書いたり、グループを主導するタイプではありません。それより、英国出身のガードナー、ダイクがたたき出す粘り強いリズムにわたしは興味があります。それとブラスのアレンジをアラン・トゥーサンが行っております。とても都会的なアレンジで、ロックグループにありがちなブラス入れてみました、の域を軽く脱しています。女声コーラスもセンスあります。ギターは控えめですが、的確。ジェフ・ベックの弾く1曲だけは役者の違いを感じさせます。
何度も繰り返しますが、70年代中ほどのソウル・ファン、洋楽ファンが聴くべきジャンル。英国ロックのユーザーは、頭の中を消しゴムでごしごし消してから聴いてみてください。率直に申し上げて音はよくありません。