不遇の80年代プログレシーンにあって、NUOVO ERAなどと並び素晴らしい作品を送り出したイタリアのシンフォニック・ロック・バンドの、77年録音、92年発掘作。その内容はアコースティックな雰囲気を大切にしたセンチメンタルで柔らかなシンフォニック・ロックの隠れた名盤であり、各種ヴィンテージ・キーボード・サウンド、ポイントで登場し華やかさを演出するフルート、アコギの切ない調べが絶妙なバランスで混ざり合ったものです。バンド陣は決してテクニカルさで聴かせるようなタイプではなく、まさに味のある職人芸といった趣ですが、なんと言ってもメロディー・メイクのセンスが突出しており、女性ボーカリストLiliana Bodiniの抜けの良い歌声が一番の魅力と言えるでしょう。終始イタリアらしさの詰まった作品であり、シンフォニック・ロック・ファン、そして女性ボーカルのファンは聴いて損の無い内容となっています。
BUON VECCHIO CHARLIE/BUON VECCHIO CHARLIE
PFMもBANCOも登場していない伊プログレ黎明期の71年に製作されながらお蔵入りとなった作品、ずばり傑作!
2,490円(税込2,739円)
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
イタリアンの良さ(1 拍手)
普段はメタルさん レビューをすべて見る
年代的にどうかな???と少し不安でしたが、ハードさは無く、全編流れるような典雅なメロディー。
女性Vo.も、ウィスパーであればなお好みでしたが、それでも充分に聴けます。
もっとCAMELやGANDALF(オーストリアの)寄りのアプローチを取っていたなら、5点献上します。