プログレ史を振り返ると「YES系グループ」というのは大勢登場してきましたが、その中でも最もそっくりなサウンドを展開していたのがアメリカのSTARCASTLEであることは間違いありません。特に初期はハイトーンのボーカルと清涼感あるコーラスワーク、ゴリゴリした質感を持ったベース、Rick Wakeman系の煌びやかな各種キーボードのアルペジオなど、どこまでもYESへの憧れが詰まったシンフォニックプログレ作品を生み出し、「アメリカのYES」として日本のファンにも認知されました。本作は2ndと同年の77年発表の3rdであり、前作で見せた「アメリカンプログレハード」の音像がさらにハッキリした形で見えるようになって来た、彼らにとっては転換期となったであろう作品。もちろん、まだまだ爽快感溢れるボーカルとコーラスワークはじめ各種YESフォロワーとしてのアイコンは健在なのですが、全体的にタイトでパワフルなアメリカンロックの音へと確実な変化が見て取れ、無駄を徹底的に削ぎ落としたスリムな楽曲が素晴らしい好盤となっています。プロデュースは前作同様Roy Thomas Baker。
VAN DER GRAAF GENERATOR(VAN DER GRAAF)/PAWN HEARTS
孤高の詩人ピーター・ハミル率いる英国プログレ史上の名バンド、彼らの最高傑作に推す声も多い71年作4th
490円(税込539円)
77年リリースの唯一作にしてブリティッシュ・シンフォの大傑作、ファンタスティックで英国叙情匂い立つアンサンブルは素晴らしすぎます!
3,290円(税込3,619円)
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第七十八回:STARCASTLE『CITADEL』
音楽ライター舩曳将仁氏による連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
世界各国の素晴らしきイエス・フォロワー作品を巡ってまいります!
「城にまつわるアルバム」〜今週の『カケレコのロック探求日誌』PLUS〜
4月6日の「城の日」にちなんで、城にまつわるアルバムをピックアップ!Facebookでの作品にプラスしてご紹介します。
「終業式後のウキウキ感を感じさせるアルバム」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
「終業式後のウキウキ感を感じさせるアルバム」というテーマで、心弾む作品を様々にピックアップいたしました。
イエス『危機』が好きな人におすすめ!世界のファンタスティック・プログレ特集
イエス『危機』を出発点に、テンションいっぱいのアンサンブルとファンタスティックなメロディ&コーラスが素晴らしいプログレを世界中からピックアップ!
ドライヴィングな演奏に爽快感あるメロディ、美しいハーモニー。そんなイエス・サウンドに影響を受けた好作品を世界中から選りすぐってご紹介いたしましょう。
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本家も認めたスクワイア節!!。(2 拍手)
猫にストマッククロウさん レビューをすべて見る
前作「神秘の妖精」と本作「星の要塞」をプロデュースしたロイ・トーマス・ベイカーが、クリス・スクワイアにスターキャッスルの話をしたら、スクワイア曰く「今まで色々なイエス、タイプのバンドを聴いたが彼らが一番イエス、サウンドに近い」と言ったとか(笑)。
御本家も認めたイエス サウンド、ベースのスクワイア節を御堪能下さい。
因みに「星の要塞」のジャケット画は映画スター・ウォーズのポスターを手掛けたヒルデブラント兄弟。