定価2835。
中期キャラヴァンのベーシストといえば?元クリムゾンのMichael Gilesも参加したソロ作は、バキバキの硬質ベースが冴え渡る、繊細なアレンジに包まれたカンタベリー系ジャズ・ロック名作ですね。
キャラヴァンの「夜ごと太る女のために」「ニュー・シンフォニア」でのベーシストとして有名なJohn G. Perryの唯一のソロ作。76年リリース。元クリムゾンのMichael Giles、後にQUANTUM JUMPを共に結成するRupert Hine等が参加。ひとつひとつ丁寧に紡がれた繊細なサウンドは絶品。
NATIONAL HEALTH/OF QUEUES AND CURES
HF&Nから発展したグループ、78年2nd、メロディアスにして芳醇なアンサンブルが素晴らしすぎる、カンタベリー・ジャズ・ロックの大名盤!
2,090円(税込2,299円)
ケヴィン・エアーズの呼びかけに応え、英米ロック界指折りの曲者たちが集結した74年の歴史的コンサートを収録
Steve Hillage&Dave Stewartを中心とするグループ、71年唯一作、英国らしい叙情性に富んだカンタベリー・ロック名作
Jean Luc Ponty、Robert Wyatt、Terje Rypdalなど参加のライヴ、超スリリングなジャズ・ロック!
75年の1stソロ、捻くれたポップ感覚がセンス抜群な傑作、ロキシーのメンバー他、J.ウェットン、E.ジョブソン、R.ワイアットなど多数参加!
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裏キング・クリムゾン(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
キャラバン、クァンタム・ジャンプ、カフェ・ジャックス、アビエイターと渡り歩いたベーシストが彼。キャラバンにおいては、リチャード・シンクレアが抜けたあとのピンチ・ヒッターという役割ながら、「夜ごと太る女のために」での硬く強靭な演奏は、印象に残るものでした。ジョン・ペリーの魅力は彼ひとりに留まらず、広い交友範囲にあります。マイケル・ジャイルズ、ルパート・ハイン、ジョフリー・リチャードスンなどとお互いの録音に参加し合い、セッション・ベーシストというよりはひとつのプロジェクトのような活動ぶりでした。
このペリー・ソロは、彼が書いた曲を歌い、ジャイルズ、ハイン、リチャードスン、果てはノバのエリオ・ダーナやコラード・ルスティチ、モリス・パートがサポートする、とても繊細で大胆なものです。英国ジャズという雰囲気より、クラシックの組曲のようなカタルシスを感じさせます。テーマはずっと英国の自然風景の中で進行していきます。穏やかなフルートやピアノに酔いしれていると、ジャイルズ、ペリー、ルスティチのヘビーなアンサンブルが狂乱する夢のような構成です。全体の演奏をリードし、楽曲の印象を決定しているという意味では、ベースのリーダー作として理想かも知れません。
わたしはジョン・ペリーの参加した録音を追いかけて全体の8割ぐらいをカバーできたでしょうか。とにかく活動の幅が広い人で、質の高い、聴いて損のないものが多い印象です。カーブド・エアや、ゴードン・ギルトラップにも参加していますのでご参考までに。この「サンセット・ウェイディング」と全く同じメンバーの「アンクル・シーバード」というアルバムもあります。