94年に結成されたイタリアのシンフォニックロックバンドの、満を持して発表された08年デビューアルバム。その音楽性はクラシカルなシンフォニック性、職人気質なイタリアのバンドならではのテクニカルロック、そしてへヴィーなプログレメタルなどのサウンドを操りながら、ドラマチックに畳み掛ける聴き応えのあるものです。オープニングから10分超えの楽曲を配置し、テクニカルなシンフォニックロックを聴かせます。全曲の作曲をキーボーディストが担当しているということだけあって、優美なピアノサウンドや広がりのあるストリングスサウンドなどが絶妙に空間を埋めながら、へヴィーなギターとの対比による相乗効果がドラマチックで緩急ある音像を演出しています。またそのボーカルハーモニーも素晴らしく、イタリアンプログレならではの歌い回しを見せるボーカリストにより、丁寧に、時にダイナミックに紡がれるメロディーと、目の覚めるように分厚く響くコーラスワークは、アメリカンプログレの大御所バンドにも引けをとりません。振れ幅の多いダイナミズムに恵まれた作風という点において、脅威の新人バンドといえるでしょう。
Fading Records特集!70年代のヴィンテージサウンドを現代的な解釈とともにアウトプットした、ビビッドで感性豊かな作品群をご紹介!
70年代プログレの精神を受け継ぎ現代的な解釈でアウトプットした、ビビッドかつ感性豊かな作品群をピックアップ!
VIII STRADAの2015年作2nd『BABYLON』を特集!
詩情溢れる歌心、「静」と「動」との対比鮮やかなドラマ性、切れ味するどい演奏力。この三拍子が揃ったイタリアらしいサウンドが魅力のVIII STRADAによる2015年作『BABYLON』をピックアップ。
2015年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【イタリア新鋭編】
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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