帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無、軽微なケースツメ跡・スレあり、若干側面部に色褪せあり
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美フレーズの北欧メタル第一人者の1st(2 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
「クサメタル」という言葉があるらしい(「らしい」というのはそこまで浸透しているか自信がないから)。哀愁、壮大、「泣き」要素が含まれた決定版的メロディを含んだメタルのことを指すようだが、まさにその第一人者。パガニーニやJ.S.バッハ、ヴィヴァルディを敬愛するスウェーデンの若きギタリストが後輩たちに与えた影響ははかりしれない。それがこの1984年の1st。これはソロ名義、グループ(ユニット?)「Rising Force」名義ともにデビュー作となる。
「高速ギタリスト」の名をほしいままにした彼だが、単にテクニカルなだけではない。バロック音楽的なフレーズの導入、合唱系の音色を用いたKey+地の底を這うようなベースペダル、ドラマティックなドラム…R.ブラックモアの影響を受けたというが音的にはD.P.期よりもRainbow的なクラシカルなフレーズを多用した頃の影響だろう。それを言うなららむしろJohn Lordからの影響が大きいのではないかと思う(あとJ.ヘンドリクスも彼のお気に入り)。
また彼はよいヴォーカリストを見つけてくるのがうまい。本作はJ.S.ソート。のちにJOURNEYのツアーVoにも抜擢されるほどの実力者だ。イングヴェイのギターに対抗できるエモーショナルなノドの持ち主である。
様々な要素が合わさって、というか彼が好きなもの、影響されたもの全部入りの1st。続く「Marching Out」(ここまでVoはJ.S.ソート)「Trilogy」「Odyssey」はさしあたり押さえてほしい。名作です!