70年発表、プログレと言えばこのジャケ!A面の大作、B面の小曲集ともに美しく気品ある佇まいの名曲で固められた傑作
1,710円(税込1,881円)
COLUMN THE REFLECTION 第69回 ロックのヴォーカル・アンサンブルに驚かされた日々の想い出 〜 ヴォーカル・ハーモニー、コーラスの魅力 〜 不定期連載 ? 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「Column The Reflection」!今回は、ヴォーカル・ハーモニー、コーラスに注目して、有名アーティストからニッチなアーティストまで取り上げます。どうぞお楽しみくさだい☆
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たすけさん レビューをすべて見る
カバーアートを見ただけで、あなた、らああああ・くらいみんざ・ほらああいずんんん、と歌いたくなりませんか。歌うでしょ、普通。いや聴いた聴いた。聴いたなんてもんではありません。ビニール盤擦り切りましたから。TVドラマの「ムー」とか横尾忠則とか流行っていて、ホワイト・オカルトって感じがします。ところでホワイト・オカルトってなんだ。トッドに珍しく時代のど真ん中を突っ走っていた時期です。
トッドの表現の終着目標はヒューマニティだと、わたしは看破しています。それも筋金入りの。それが先鋭的に表れたのが「ヒロシマ」。日本人なら聴いておくべきです。米国人のコモンセンスでは、第二次大戦は聖戦であり、原爆は必要悪だったとされているようです。それぐらい日本軍はひどかった、と。では広島・長崎の市井の人たちが米国を攻撃したことあったのですか。どんな言い訳したって大量虐殺であったことに変わりはない。そんな当たり前のことに気づいて、怒った人って、わたしトッドしか思いつかないんです。米国では。
重苦しい「ヒロシマ」のあと、救われるのが「シングリング・アンド・ザ・グラス・ギター」です。「エターナル・ラブ」という名曲もありますし。やっぱり一緒に歌うでしょ。2022.10.17