9801012(UNIVERSAL)
デジパック仕様、デジタル・リマスター。
アルゼンチンらしい「詩情」と言えばこの作品は屈指の一枚でしょう。しとしとと柔らかな雨のようなメロディから陽光のようなメロディまで、どこを切ってもメランコリック。
チャーリー・ガルシア、デヴィッド・レボン、ペドロ・アズナール等によるアルゼンチンを代表するグループ。81年作の4thアルバム。クロスオーヴァー色は薄まり、SUI GENERISから通してチャーリー・ガルシアの最大の持ち味である、これぞ南米!と言える「詩情」がこぼれ落ちる佳曲がずらりと揃っています。繊細に紡がれるピアノを中心とするアンサンブルもまた絶品。ガルシアのキーボードが豊かに広がるドラマティックな楽曲、柔らかな陽光が差し込むリリカルな楽曲ともにたいへん魅力的。メランコリックな名作です。
SUI GENERIS/PEQUENAS ANECDOTAS SOBRE LAS INSTITUCIONES
アルゼンチン、天才チャーリー・ガルシア在籍のグループ、センチメンタルな歌の魅力とシンセやムーグをフィーチャーしたプログレッシヴな演奏が一体となった最高傑作、74年発表
1,590円(税込1,749円)
SUI GENERIS/CONFESIONES DE INVIERNO
アルゼンチン、天才チャーリー・ガルシアが結成したデュオ・グループ、管弦楽器をフィーチャーした多彩なアレンジが珠玉のメロディを彩る名作2nd、73年リリース
2,090円(税込2,299円)
TEMPUS FUGIT/DAWN AFTER THE STORM
ブラジル新鋭、ギターとキーボードがメロディアスかつ精緻なアンサンブルを織り上げる、清涼感溢れるシンフォ名作、99年リリース2nd
990円(税込1,089円)
NEW VIOLIN SUMMIT/LIVE AT THE BERLIN JAZZ FESTIVAL 1971
Jean Luc Ponty、Robert Wyatt、Terje Rypdalなど参加のライヴ、超スリリングなジャズ・ロック!
2,490円(税込2,739円)
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SUI GENERIS特集 - アルゼンチンの至宝チャーリー・ガルシアの若き才能溢れる名グループ
アルゼンチンの至宝と言える名ミュージシャンのチャーリー・ガルシアがシーンにデビューしたデュオであり、軍事独裁政権による弾圧の中、若者の「代弁者」として支持を集め、75年のラスト・ライヴでは数万人の観客を集めてアルゼンチン・ロック・シーンの「伝説」となったグループ、SUI GENERISを特集。
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プログレ温故知新 - 往年のプログレ定番とプログレ新鋭をキーワードでつなげる特集
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雪景色にぴったりの幻想プログレ紀行〜ユーロ、北米、南米周遊の旅〜
『雪景色にぴったりの幻想プログレ紀行』と題しまして、透明感あるファンタスティックでリリカルな作品を求めて、世界中をご案内!
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バカ売れしてるはず!ですよね?(4 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
私には変な癖があります。突然「女性Vo.はもう聴かん!」とか「ライヴは聴く気しない!」とか発症して一気に大量処分してしまう。
20年程前には「非英語圏は要らん!」病となり、多くのCD、LPが犠牲になりました。
その中に南米のPABLO、ESPIRITU、そしてSERU GIRANの1stも入ってました。
今回ジャケ写の印象だけで「ま、聴いてみるか」で購入したんですが・・・3回連続聴きっぱなし!の大当たり。何といっても曲がよろしい。5人編成以降のオフ・コースみたい(馬鹿にしないで。バンド編成後の曲は大ヒットしてて昔からのファンには嫌われてますが、私は好きです)。
つまり英語詞つけりゃ、トレンド・ドラマの挿入曲で流れそうなイイ曲ばかり。下手なAORより泣かせてくれます。
政情不安定な中でよくもまあこんな傑作残したなぁ、と感心しました。
ラテンロックの完成型(2 拍手)
Durangoさん レビューをすべて見る
一聴して、前作と大きく変わらない作風に思えますが(僕は最近までそう思ってました)、実際にはより多くのリスナーにアピールするよう進化してきているのが、ある程度聴き込めばわかってきます。
以前に比べ、胸を締め付けるような切なさよりは南米特有の甘美な響きが増しているし、陽気な中にも一抹の憂いを秘めたようなアンサンブルはラテンロックの懐の深さを示すものです。それでいて演奏では必要な音数と技術だけを用いるという、洗練を極めたプロフェッショナルな内容だと言うこともできます。
ここまでの作品を順に聴いてくると、これまではあくまで南米シンフォという枠内に留まっていたのが、ここに至ってよりポピュラーなフィールドで勝負できるだけの普遍性を得たと言えそうです。
あまりプログレという言葉にこだわっていると、その尺度では測れないこういう作品の素晴らしさを見落としてしまいがちなので個人的にも注意したいところではあります。実際チャーリー・ガルシアが純粋にプログレやってたのってLa Maquina時代だけでしたしね。
ラテンロックとして文句のつけどころが見当たらない名盤中の名盤です。