YARDBIRDS/LITTLE GAMES SESSIONS AND MORE
ジミー・ペイジ在籍期唯一のスタジオ・アルバム、ツェッペリン前夜と言うべき音源を満載した完全盤、全32曲
1,010円(税込1,111円)
COLUMN THE REFLECTION 第68回 〜 今年も過ぎ行き冬の到来、そして新たな年に向かう今 「マイ・プレイ・リスト〜冬の歌〜」セレクション 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「Column The Reflection」!今回は、氏が好きな「冬の歌」14選をお届けいたします。どうぞお楽しみくさだい☆
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たすけさん レビューをすべて見る
父親がジャズ・ミュージシャンで、遊びに行きたいときでも複数の楽器を練習させられた、というシャルマン三兄弟。ビート・グループとして異例のメロトロン導入は、アビーロード・スタジオにそれがあったから、という意外なエピソード。(つまりビートルズと同じ楽器を使っているわけ。)「サイモン・デュプリー」は単なる芸名で、ポーツマス市長だった人とチャンピオン・ジャック・デュプリーから命名されたそう。(デレク・シャルマンが「サイモン・デュプリー」を演じるわけです。)これらの話は、ライナーノーツによって明らかになる「謎」の種明かしです。
しかし、最大の謎は、このグループがジェントル・ジャイアントの前身ということでしょう。若干使用する楽器にひとくせあるのと、アレンジが変わっている点を気にしなければ、英国によくある60年代ビート・グループです。ときどき道を踏み外しつつ、楽観的で親しみやすい曲ばかり。これらの楽曲はそれなりに完成度が高く、ヒットさえ飛ばしていたので、この路線で踏みとどまることもできたはずです。よほど、シャルマン兄弟は、この路線に鬱憤を感じていた、ということなのでしょうか。
ジェントル・ジャイアントのファンがGGの音を期待してこれを手に入れると肩透かしを食わせられます。でも、ボーカル、コーラス、ベースの巨大な音はGGと同じ。GGの研究資料としては欠かせません。