ブリティッシュ・ロック・グループ、71年デビュー作。後にPROCOL HARUMで活躍するキーボーディストPete Solleyが在籍していたことでも知られるバンドですが、その音楽性は同国CAPTAIN BEYONDなどに通じるようなストレートなロック色を持ちながらラテンフレイヴァーを上乗せしたものであり、渋いブリティッシュ・ロック・テイストを持ちながらも躍動感に満ち溢れています。パーカッションが彩りを添える楽曲群ではかなりアフロ色が濃く出ており、このあたりがこのバンドを個性的な存在に押し上げたと思われますが、ヴァイオリンが入る楽曲やキーボードが盛り上げるパートの存在など、プログレッシヴ・ロックとしての聴き所にも充分に恵まれており、ブリティッシュ系のファンは是非押さえておきたい1枚となっています。
「情熱のラテン・ロック」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
暑い夏だからこそ聴きたい、ラテン・ロックを特集いたしました!
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ラテンサウンドfrom英国(2 拍手)
kazzさん レビューをすべて見る
ラテン風のパーカッション、あるいはアフロロック的躍動感にまず耳を奪われる作品ですが、随所で見られる曲調の転換、暴れ回るドラムスなど、2nd「Charge!」よりもハードロック的魅力を強く感じさせます。しかしその全体をひきしめているのはやっぱり70年代ブリティッシュロック特有の威厳に満ちたサウンドです。