カナダ出身のギタリスト。英国に渡り、77年にロンドンで録音した作品。グルーヴィーなリズム・ギター、スリリングなギター・ソロとも存在感抜群。彼の最高傑作とされる名盤です。
TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT)/BOOKS THAT END IN TEARS
ポーランド・シンフォの雄MILLENIUMのkey奏者によるプロジェクト、各曲でオーウェル『1984』/ゴールディング『蠅の王』/カフカ『審判』などを題材にした21年作5th!
2,290円(税込2,519円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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うどんをツルンと呑み込む快感に似ている(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
パット・トラバーズについては、傾斜のない優等生ギタリストというイメージではないですか。ブルーズでもファンクでもフュージョンでも何でも来い、という間口の広さ。何と申しましても速い。速くてメロディアスなソロ。そしてレコードに必ず入っているドラマチックな大作曲。この盤では「スティービー」ということになります。彼のレコードで最も知られているのは、パット・スロールとやった「ライブ・ゴー・フォー・ホワット・ユー・ウォント」になります。
この盤は、そのライブのスタジオ盤という趣があり、とても入りやすいものです。スタジオ録音でも、スピーディな弾きまくりがたっぷりあり、開いた口がふさがりません。70年代にはスタイリッシュだったトラバーズのイメージも、さすがに古さを感じさせるもので、そこは仕方ないところです。
ただトラバーズは、90年代に入り突然のブルーズ・リバイバルを始め、ロック界隈でスタンダードな曲のカバー大会に明け暮れるのです。「ブルーズ・オン・ファイア」のライナーで、疲れて突然30年代ブルーズしか耳に入らなくなったと語られていました。自分に正直な人だったわけです。70年代のトラバーズのレコードも、優等生らしくも嘘いつわりがなく、ストレートに耳に入ってきます。