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荒削りだがオリジナリティある1st(2 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
1988年のデビュー作。時期的には日本だけではなく本国イタリアのレーベルからも「レア盤」のCD化再発で賑わってきた頃である。
そんな中、デビューした彼ら。Marquee誌でも好意的に取り上げられたと記憶する。1970年代のプログレを手本にし、未熟ながらも現代的なアレンジ、キーボードを多用し独自のスタイルを確立した。
他のポンプロックと違うのは、何かお手本にしたバンドの物まねの香りがどこかするものだが、それが感じられないことだ。ロックの躍動感、緩急のつけ方の巧みさ、メロディの良さ、どれもオリジナリティを感じる。
音はスカスカ、キーボードの音も安っぽく聞こえるところもあるがそれはご愛敬。久しぶりに聴いたが「こんなに良かったっけ?」と我ながら驚くほど。
1980年代末〜1990年代前半を代表するネオ・イタリアン・プログレを代表するバンドのひとつと言ってよいのではないか。おすすめです!