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まぁダサかっこいいこと、この上ない(7 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
1979年唯一の作。ジャケットは完全にハードロックだ。しかもレーベルはCBSと来たら、その筋のマニアには期待高まらないわけがない。
さて音のほうはというと、泣きのギターにKeyが絡むという王道パターン。M3やM4ではメロトロンらしき音も聞こえる。Voは英国人とのこと。フランス語の訛りがないので聞きやすいが、上手いとも言えない平均的である。メンバーに目を向けると、なんと元SKRYVANIAのギタリストや、元SOFT MACHINEのギタリストがメンバーとして名を連ねる。この2人のギタリストは割と奮闘している印象がある。Keyとよく絡むM5もなかなかの好ナンバーだ。
年代的には、アメリカでSTYXやTRILLION、はたまたTOTOやJOURNEYなどが活躍していた頃。フランスから「アメリカンプログレハード」への返答という感じもしなくはない。
適度にハード、適度にテクニカル、そこそこかっこいいが、アメリカのビッグネームには近くはない。それでも捨てがたい佳作なのではないか。聴いて損はないと思う。