東京ローズ

日本好き好き（4 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

大戦中、日本は連合国（主に米兵）向けに謀略放送を実施。その放送中、連合国軍兵を大いにとりこにしたのが「東京ローズ」と俗称で呼ばれた女性アナウンサーです。結局だれが「東京ローズ」だったのか、確定にいたらず、かのマッカーサーをして日本を神秘の国に思わせしめることにつながっています。バン・ダイク・パークスがレコード丸ごとをわが国テーマでつくるなんて、光栄なことではないですか。江利チエミさん、弘田三枝子さんは米国で大変受け入れられた歌手なんですけれど、「東京ローズ」伝説とどこかでつながっている気がします。

洋楽盤では大変珍しいことに、歌われている内容が大半わかります。歌詞の内容がわかる、という意味でなしに、曲を聴いていればだいたいのニュアンスは感じ取れる。日本好き好きのトーンで統一されているからです。とうとう最後に日本語が出てくるんですけどね。このパート、聞き逃している人多そうです。米国を軍事でここまで追い詰めたのは日本が最初。にも関わらず戦争終結後、日本はあこがれの国になったようです。この米国と日本との関係は歴史上類を見ない関係なんじゃないですかね。

レビューのモチベーションを保つ目的で、英国を40枚続けると米国を40枚続ける方針でやっています。最近、米国編が終わるのがさびしくてさびしくて。2023.02.12