盤質: | 無傷/小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
※ 色褪せあり
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「程よい雰囲気」を知っているバンド1st(4 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
1991年の1st。当時のM紙でも広告やレビューが載っていたと思う。プッシュしていた割に売れたのかどうか・・・はさておき。
さて、イタリアのバンドで英語の歌詞。ネオ・プログレの範疇に入る。曲展開もノリを掴んで展開するので突拍子もないようなことにならない。しかも退屈しないのは、攻めるオルガンが全面に出ているからだと思う。まるで70s英国マイナーハードのようだ。オルガンの影に隠れて全体的に目立たないGtrはM6でカッコいい長めのソロを決めてくれるから安心していい。ドラムの刻みも巧み。Voは味わい深く、程よいクセがある。知らない人が聴いたら絶対70s英国のバンドの掘り出し物だと間違うと思う。M1のKeyはメロトロン?と思うほど。いや、メロトロンの音だ!と信じこんでもいいくらい、このメロディと雰囲気にドはまりのフレーズを聴かせてくれる。
とにかくどの曲もメロディがいい。そして渋いんだよね。どこかのプログレバンドを下敷きにしているというよりは、ブルース・ロックなんかをちゃんと聴いていて、そこから影響を受けていると思える。ネオ・プログレの一派にはない芯の強さを感じるのはそこかな。
ジャケットの雰囲気は完全にシンフォニックだけど、まったくそんなことはない。これはだまし討ちである。いやぁ、これは一度は聴いておいたほうがいいですよ。