盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、若干ケースツメ跡・スレあり、ケースに小さいヒビあり
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
聴いているだけで多幸感に包まれる(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
祝70年代CDコンプリートです。わたくしごとですみません。79年という発表年から彼らが意気消沈しているんではないかと思いながら聴きました。全くの杞憂でした。王道のブリティッシュ・ポップをメンバー自身の作曲で完遂しています。スモーキーを好きな理由は、まずコーラスの綺麗さと巧みさ。そして渋くドラマティックなアレンジです。本来「渋い」と「劇的」は両立しないもんだと思います。彼らは、それを止揚してしまって、手玉に取られているようです。さきほどから数回回しています。回せば回すほどアレンジの妙が腑に落ちてくる奥深さです。
レコーディングデータでは、オーストラリアやスイスで録音しています。ロンドンは、パンクとスカばかりになっている時期でしたんで、とても録音どころではなかったでしょう。しかもなぜかパンクやスカは、旧来の芸能人然としたバンドを攻撃していました。ひとつには、そうした仮想敵をつくらないと存立できなかったからでしょう。スモーキーは、その意味ではブレていず、受けて立っています。「オール・アローン」では、珍しくブルーズに近寄っています。そして「ベイビー・イッツ・アップトゥ・ユー」は、寝ぼけながら始まって途中からアバの「フェルナンド」みたいな展開を聴かせます。うーん、すごくよい。2022.09.01