NACD247(NORSKE ALBUMKLASSIKERE) 【2022年発売CD】
ペーパーケース仕様。
フルート&マンドリン奏者を含む、知られざるノルウェー・フォーク・ロック・バンド。これぞ北欧という感じの勇ましくもいなたいトラッド・ロックで幕を開けますが、全体としては英フォーク・ロック&パブ・ロック・ファンにオススメしたいリリカルで温かみいっぱいのサウンド!
69年に結成され、75年の解散までに4枚のアルバムを残したノルウェーのロック・バンド。最終作となった75年4thアルバム。フルート奏者、専任のマンドリン奏者を含む6人組で、その編成から想像できる通りトラッドのエッセンスをふんだんに取り入れたフォーキーな手触りのロックを聴かせます。冒頭はSAMLA MAMAS MANNAやHAIKARA1stの1曲目なんかを想起する勇ましくもいなたさ全開のトラッド・ロックで、ああこれぞ北欧という感じ。アコーディオンとフルートのコンビが奏でるリフレインに、暖かくも少し間の抜けたノルウェー語ヴォーカルが乗っかるサウンドは、北欧や辺境ロック好きには堪らないはず。2曲目以降は、1曲目が嘘だったかのような英国フォーク・ロックやパブ・ロックに通じるリリシズムと味わい深さを持つナンバーが揃っていて驚きます。軽快なリズムに乗って、透明感あるアコギの音色とスピーディにかき鳴らすマンドリンがリリカルなアンサンブルを紡ぎ、ノルウェー語のハートフルな歌声が響くこのサウンドには思わずグッと来てしまいます。郷愁を誘うアコーディオンの調べもまた格別です。1曲目こそ土着感たっぷりですが、アルバム全体としては英フォーク・ロック・ファン&パブ・ロック・ファンに楽しんでほしい一枚です。良いアルバム!
不思議音楽館/不思議音楽館 ORANGE POWER VOL.7
全世界の不思議なロックが満載のディスク・ガイド「不思議音楽館 ORANGE POWER vol.7」!!
2,600円(税込2,860円)
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