2462057(COLUMBIA) 【95年発売CD】
デジタル・リマスター。
チリの往年のプログレ名作と言えば、この作品をまず思い浮かべる方が多いかな?
チリ出身のプログレッシヴ・ロック・グループが81年にリリースした作品。マチュピチュ遺跡をモチーフにしたコンセプト・アルバム。リリカルなピアノ、シンセを中心に、「コンドルは飛んでいく」を想わせるリコーダーが絡む雄大なシンフォニック・ロック。メロディアスなギター、静と動の対比によるダイナミックな展開も魅力的。傑作。
【タイトル追加】文学作品をテーマとする世界のプログレ・コンセプト・アルバム特集!
世界各国より文学作品をテーマに制作されたプログレ・コンセプト・アルバムの名作をご紹介してまいりましょう!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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再現度が半端じゃないです(1 拍手)
Durangoさん レビューをすべて見る
インカの時代にもしギターやシンセサイザー、ベース、ドラムが存在したら、きっとこんな音楽をやっていただろうと思われるものを、忠実に再現したのがこの作品なのだと私は感じました。
ここでは単にマチュピチュをテーマにコンセプトアルバム作りましたなんてレベルではなく、もっと本格的な、音楽そのものの本質を抉るような意欲的な試みがなされているように思います。とりわけ2曲目などは音の張りつめ具合からして本気さが伝わってきます。早い話が音に魂が込められているのです。それだけにインカの時代に想いを馳せるには十分すぎるほどその完成度は高いです。
こういうスタンスでアルバムを作るバンドって、意外とほかにいないような気がします。古くからの音楽文化が未だに色濃く残る、かの地ならではの作品なのかもしれません。傑作です。