ジョニー・ウィンターに重用されるギタリストPat Rushを擁するバンド、75年唯一作、ストレートでアグレッシヴでソリッドな米ハード・ロックの好盤
2,350円(税込2,585円)
アージェント『COUNTERPOINTS』から出発、プログレッシヴな感性が息づくモダン・ポップ選!
めでたく初CD化を果たしたアージェント『COUNTERPOINTS』に関連して、プログレッシヴな感性を備えたモダン・ポップをピックアップしてまいります!
7月13日はオカルト記念日♪オカルティックなジャケ大集合!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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軟派と硬派のリスナーを同時に撃つ(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
彼らが「ファン・タラ」でデビューしたきたとき、わたしは見事な演奏とメロディに驚嘆しつつ、短命に終わると漠然と予想しました。当時ポスト・パンクの勢いがすごくて、彼らのユーザー層がどこにいるのかイメージできなかったからです。サッド・カフェの乱読ならぬ乱聴リスナーであるわたしが考えるのは、英国で非音楽に飽き飽きしていた層があったのだろう、ということ。翌年米国西海岸ではTOTOが成功するので、メロディの復権という流れはあったのでしょう。
このアンソロジーは、ライブと「オーレ」を除くオール・キャリアから選曲されています。デビュー時の破格のクオリティがずっと続くさまは圧巻です。レゲエやラテンも彼らの手にかかると極上のポップに変換します。特に「声」に対するこだわりが感じられ、カタルシスにつながります。一方で、わたしは彼らの悪意が底にあるように感じられ、それが何に由来するのかずっと考えています。出来過ぎているからでしょうか。サッド・カフェのユーザーには、ヒットチャートしか聴かない人と、10CCやスパークス好きなヘンタイ音楽ファンのふたつの層があると思っています。自分は後者なので、勝手に悪意だと決めつけているかもしれません。
でもやっぱり言いたいです。彼らの音楽には悪意がある、と。2021.10.02