1962年に結成され、ハンガリーの国民的音楽グループとして確固たる地位を築いたOMEGAの69年セカンド・アルバム。その内容は、サイケデリック・ロックの音楽性を基調に管弦楽器を取り入れた、まさにプログレッシヴ・ロック前夜のアート・ロック・サウンドとなっています。ファズを効かせたエレキ・ギターや悶々としたベース、物憂げなオルガンなど、初期作ということもあってバンド・セクションは若々しいエネルギーと粗削りなワイルドさを持っています。一方で、ストリングスやブラス・セクションのアクセントが素晴らしく、アップテンポの楽曲では煽情的に、バラードではイタリアン・ラブ・ロックを引き合いに出したくなるほど優美に楽曲を彩っています。OMEGAの音楽性といえば、やはりミドル・テンポの楽曲やバラードにおけるメロディーの素晴らしさが際立ちますが、アート・ロック期の本作では前衛性(環境音を取り入れた非西洋音楽的な楽曲など)も適度に感じられ、彼らのプログレッシヴな音楽性がすでに芽吹き始めていることが分かります。なお本作には、後にスコーピオンズにカバーされることになるヒット曲「Gyongyhaju lany」が収録されています。
OMEGA/TROMBITAS FREDI ES A RETTENETES EMBEREK
ハンガリー産、東欧を代表するプログレ・グループ、68年の記念すべきデビュー作
2,190円(税込2,409円)
BOHEMIA/SINGLY A ROZHLASOVE NAHRAVKY 1976-1978
チェコ・シーンの猛者達が結成したジャズ・ロック・グループ。全シングル/新規発掘スタジオ・レコーディング/77年のライヴ音源を収録したコンピレーション23年作!
3,590円(税込3,949円)
「演歌プログレ」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
冬といえば北国、雪国、津軽海峡・冬景色…?という事で今週のfacebookのテーマは「演歌プログレ」。「哀愁」と「叙情」たっぷりで演歌的なプログレ曲をピックアップいたしました!
【ユーロロック周遊日記】ハンガリー・プログレ・シーンの重鎮OMEGAの73年作5th『SZVIT』
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。 本日は、名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンドOMEGAの73年作『SZVIT』をピックアップいたしましょう。
世界の「サージェント・ペパーズ」フォロワー探求ナビ〜ユーロ産サイケ・ポップ・セレクション
ビートルズの最高傑作と言えば? 一番好きなアルバムは?となると、なかなか一つに絞れませんが、ロックの進化において最も影響を与えた作品と言えば『サージェント・ペパーズ〜』でオーケーではないでしょうか。『サージェント・ペパーズ〜』影響下に生まれたユーロ産サイケ・ポップをご紹介!
荘厳でいてスリリングなドラマティックな作品の宝庫。東欧のプログレ大国ハンガリーの名品を特集!
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ハンガリー最古参のロック・グループが、初期のビート・ロックから英ハードに影響を受けたアートなロックへと進化した70年作3rd!
ご存じハンガリーを象徴するプログレ・バンド。オーケストラが導入され、スピーディーかつ分厚いドラマティックなアンサンブルにさらに磨きがかかった代表作5th。20分の組曲「Szvit」も緩急の効いたダイナミックな構成が素晴らしい!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
ハンガリーを象徴するグループと言える彼らが、1stアルバム以前の66〜68年に残したシングル曲をまとめた22年盤。「Pain It Black」「Bus Stop」など秀逸な名曲カバー、ハンガリー語で哀愁いっぱいに歌う自作曲。さすがの完成度に後の活躍が十分に予感されます!
ストーンズと同期のハンガリー・プログレ重鎮グループと言えば?彼らの代表作と言える79年の『GAMMAPOLIS』と同年のライヴを収めた『LIVE AT KISSTADION』を一挙に楽しめる2CD!
ハンガリーを代表するグループ。OMEGA REDSTAR名義でリリースされた記念すべきデビュー作。68年作。力強いビート、キャッチーなファズ・ギター、サイケなオルガン、テープ逆回転などカ ... 続き
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