VSCD5780(BIG PINK) 【2018年発売CD】
紙ジャケット仕様、定価2700+税。
このバンドならではの隠し味となっているのが、数曲で聴けるビートルズ直系のメロディ。ヴォーカルの歌い方までジョン・レノンをかなり意識していて、思わずニヤリ。
ミレニアムでお馴染みのKeith Olsen & Curt Boetcherのコンビがプロデュースを務める、サンフランシスコ出身バンドによる70年唯一作。レーベルからの解説にもありますが、元ミレニアムのMichael Fennellyが率いたCRABBY APPLETONに通じる音楽性を持っていて、ジェファーソン・エアプレイン的なサイケ・フレイヴァーやCSN&Y風のフォーク・ロック・タッチを織り交ぜた、西海岸らしい抜けのいいロック・サウンドを展開します。ドコドコと存在感あるドラム&メロディアスなベース、パブ・ロッキンなゆるくも味わい深いギターワーク、そして甘く伸びやかなコーラス。アンサンブルからジュワッと滲み出る旨味が絶品です。そしてこのバンドならではの隠し味となっているのが、数曲で聴けるビートルズ直系のメロディ。2〜4曲目あたりがそれで、ヴォーカルの歌い方までジョン・レノンをかなり意識していて、思わずニヤリとしてしまいます。そこはかとなく醸し出されるバッドフィンガー的な哀愁も堪りません。そうかと思うと、最終曲ではソリッドでキレのあるギターソロ&猛烈なドラムソロをフィーチャーしたスリリングなサイケ・ハードが飛び出してきて仰天!プログレをやっても様になるだろうタイトでテクニカルな演奏が聴きものです。終始西海岸らしい爽やかさを漂わせながらも、ウェスト・コースト・ロックという枠に収まらない懐の深いサウンドで楽しませてくれる秀作です。
BRIAN ENO/TAKING TIGER MOUNTAIN (BY STRATEGY)
74年リリースの2ndソロ、前作のひねくれポップ路線を踏襲しつつも、次作以降へと通じる静謐な表現も垣間見せる名品
1,590円(税込1,749円)
様々な国の、ビートリッシュなニッチ・ポップをピックアップいたします。
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングを起点に、各国の哀愁漂うフォーク・ロックをピックアップ!
マイナーだけどプロデュースは実はあの人、という作品を集めました!
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