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ロックのシャウトは全部この中にヒントがある(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ツェッペリンが4枚目の制作に行き詰ったとき、何気なくジョン・ボーナムが叩き始めたのが「キープ・ア・ノッキン」のイントロのズダダダ。それが名曲「ロックン・ロール」。この曲は、モット・ザ・フープルもカバーしています。ディープ・パープルの「スピード・キング」の歌詞は、彼らが好きなリトル・リチャードの曲を並べただけ。リトル・リチャードなしにハードロックなんて生まれていません。
リチャードのシングルを並べただけの編集で何のコメントもないCDです。いや、履歴ぐらいは載っていますが、どの曲も有名なので曲の解説なんて書く必要ないというところでしょう。ジャンプするピアノと彼のシャウト、ぶわーと鳴るサックス。ポール・マッカートニーがよく真似するフゥーというシャウトは、女性ミュージシャンの喚声を真似たものとか。これを聴いていると、これだけでロックは十分なんじゃないかという気がしてきます。
ブルーズやゴスペルを聴くときの、よしルーツ音楽を探るぞという気負いは不要、…彼に関しては。すぐ耳に馴染んで、あ、あのバンドの曲はこれが大本だったのか、とにやけるばかりです。
最後にONE DAY MUSICというレーベルは、オールディーズの安くて便利な編集盤をたくさん出している会社で、わたし大変お世話になっております。ブルーズは、まずこれのレーベルのCDを購入して辞書の代わりにして進む戦略です。ただ、わたしのCDには堂々と「ベスト・オブ・ファッツ・ドミノ」とプリントしてあります。2枚ともです。