英ブルース・ロックの重鎮、69年のライヴを収録、のちにマーク=アーモンドを結成するジョン・マークとジョニー・アーモンドが在籍
490円(税込539円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
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実にいい加減で、実に計算ずく(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
音楽は、導入があってじわじわ盛り上がり、激しい展開をしてカタルシスにいたるものだ、という先入観がある人にっては、とうてい理解できないジャンルが「ファンク」。いきなりピークがやってきて、えんえんそれが続くという構成ですから。ただこのCDは、ラジオDJ風のイントロダクション兼アルバム・コンセプトの説明があり、メンバーが全員立ち上がってすさまじいビートを叩き出す、というオープニングを持ってきています。この立ち上がりがあまりに鮮やかなので中毒性があるとも言えます。
Aメロもブリッジもなく、いきなりサビが来てえんえんそれが続くというのは音楽にとって理想です。考えてみると、クラシックにだってスティーブ・ライヒがいるし、プログレだってクラフトワークがいます。あらゆるジャンルにそうしたドラスティックな発想をする人がいるわけです。問題はそれが「聴ける」ものであるかどうか。パーラメントは、次々とトリックが飛び出してきて飽きるどころが手に汗握るテンションです。音楽というより、音が物質化しているような存在感です。
ジョージ・クリントンは、本業が床屋で床屋に来ていた人からメンバーを選抜していった、というエピソードも面白いです。このアルバムは、これからファンクを世の中に普及していくぞ、という破壊宣言なわけです。一方でファンク普及の善玉ヒーローと、ファンクせん滅をめざす悪役を設定したりして、分かりやすさもあります。練りに練った巨大な詐欺のようなもの。ここはひとつ詐欺に付き合ってみませんか。