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ELECTRIC LADYLAND

JIMI HENDRIX EXPERIENCE

88697621642(EXPERIENCE HENDRIX) 【2010年発売CD】

デジパック仕様、CD+DVDの2枚組、デジタル・リマスター、DVDはNTSC方式、リージョンフリー。

評価:50 1件のレビュー

エレクトリック・ギターの革命児、最高傑作とされる68年リリース3rd

68年の3rd。ブルース、R&B、ジャズなどのブラック・ミュージックと、サイケデリックな時代の空気が化学反応を起こし、Jimi Hendrixの肉体を通してスパークしたような渾身の傑作。Jimi Hendrixの最高傑作であり、ロック史上に燦然と輝く金字塔。

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評価:5 ヘンドリックスがワールド・ミュージックへ踏み出した地平(6 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

今から40年前、初めてヘンドリックスを聴いたわたしは、正直どこが良いのかさっぱり…。やたら混沌とした曲群とぐにゃぐにゃした感触に、この程度が伝説的ミュージシャンなのか、と。失礼な話です。ブルーズもサイケデリックも素養がなかった年齢のときですから。それから30年をかけて、ヘンドリックスはわたしをコアなユーザーに育てました。

あまり知られていないことながら、ジミはSFやアメコミが大好きな若者でした。「エレクトリック・レディランド」は、おそらく未来に見える理想社会のことで、ジミはそれをスタジオの名前にしています。音の傾向は、R&B(というより新たなワールド・ミュージック)化とジャム化が同時進行しているもので、ジミだけでなくメンバーのイメージを出し合いながら組み立てられています。ウインウッドや、ジャック・キャサディのアイデアも入っています。

この2枚組の特異なポイントは、ジャケット・アートがころころと変わったことです。最初の日本盤はメンバー3人のポートレートでした。ジミが、レーベルに宛て書いた手紙によると、彼は石像の周りで遊ぶ子どもたちとメンバーの写真を使ってほしいと懇願しています。このCDの内側に使われている写真です。これを撮っているのが、リンダ・マッカートニーなのです。あれま。残念ながらフォーカスが甘くてジャケ写真には使用できないレベルなのですが。この子どもたちこそ、「ブードゥー・チャイルド」なのであろうと思います。

ナイスレビューですね!