ケベック出身の新鋭シンフォ・バンドによる12年デビュー作。独特のダークな質感を持つアンサンブルから哀愁漂うメロディーに至るまで、まさしくフロイド直系と言うべき音楽性を持つバンドなのですが、それだけに終わらないのがこのバンドの特徴。フロイド直系サウンドがケベックらしい耽美な陰影で包み込まれたかのようなこの味わい深い世界観に思わず耳を奪われます。ギルモア風のギターソロもまんまなのですがバッチリ決まっているだけに文句の言いようもありません。チャーチオルガン風の荘厳なサウンドや派手にうねるシンセなど多彩なキーボードも存在感を増し、中盤以降はよりアグレッシヴに攻め立てるようなアンサンブルを展開。現代のバンドらしいヘヴィネスも効いてきます。フロイドそのものな場面もあるものの、ケベックという土壌ならではの音世界を楽しませてくれる作品に仕上がっています。
ブラジル、VITRALで活躍するギタリストによる18年作1st、キャメルに南米らしい柔らかなエキゾチズムを纏わせたような極上シンフォニック・ロック!
2,490円(税込2,739円)
MARIAN VARGA & COLLEGIUM MUSICUM/DIVERGENCIE
「東欧のキース・エマーソン」Marian Varga率いるクラシカル・キーボード・プログレバンド、最高傑作と言われる77年のラスト作!
1,590円(税込1,749円)
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