CLEARLIGHT/CLEARLIGHT SYMPHONY
シリル・ヴェルドー率いるフレンチ・プログレ・グループ、スティーヴ・ヒレッジ/ディディエ・マレルブ/ティム・ブレイクらGONGメンバーが参加した75年1st
1,390円(税込1,529円)
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FOCUS主要メンバーによるFOCUSの名を冠した傑作アルバム(3 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
レビュータイトルはなんかややこしいことになっているが、そういうことである。
1985年、AkkermanがFocusを脱退してから10年目の年にThijsとともに本作をオランダVertigo/Phonogramよりリリース。
ファンからは当時Focusの完全な再結成とツアーを期待する声もあったようだ(残念ながら実現しなかったが)。契約上の理由からこのアルバムはJan AkkermanとThijs van Leerの名義で発売されたと思うが、アルバムタイトルをFOCUSとすることで本作に対する期待と「すわ再結成か」という期待を抱かせてしまったようだ。
楽曲はAkkermanが書いた曲が3曲、Van Leerが書いた曲が3曲、そして共同制作の曲が1曲、合計7曲。オリジナルのFocusよりもシンセサイザーが大きな役割を果たしている。ドラムもほぼ打ち込みだし。Akkermanに至ってはRolandのギターシンセサイザーを、Van LeerはFairlightを多用している。
1970年代のFocus黄金期のスタイルというよりは、1980年代から90年代にかけてのJan Akkermanのソロ活動のスタイルに近く、テクニカルなフュージョンスタイルといったところ。クラシカルなフレーズが豊富にちりばめられていて美しい作品。ニューエイジミュージック的な爽快感もあるので、もしかしたら(皮肉ではなく、よい意味で)爽やかなBGMとしても使えるかもしれない。おすすめです。