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死の舞踏

ルー・リード

BVCM37403(

デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価1890。

評価:40 1件のレビュー

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レビュー一覧

評価:4 「ベルリン」の対極にある日向の音楽(1 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

ルー・リードは、「ルー・リード」「トランスフォーマー」「ベルリン」の最初のソロ3作の制作舞台として欧州を選びました。ジョン・ケールを追いかけたのか、ニコを追いかけたのか判りません。最もニュー・ヨークを感じさせたバンドであるベルベットのリーダーとしては、かなり違和感のある欧州三連作でした。このアルバムは、リードの米国凱旋という趣のあるR&Bです。ただし、リードにあまりやる気がなかったらしく、それほど録音に時間をかけなかったという記述もあります。

のちのデイビッド・ボウイやロキシー・ミュージックの雰囲気があるアレンジや女声コーラスには、リードの魅力を壊しているという意見があります。コアなファンからは、あまり評価されていない盤です。一方で、リードの中性的な個性が際立つ音でもあり、わたしはけっこうよく聴く盤です。何と申しましても、このレコードの発表翌年にリードは来日しています。コンサートにわたしは行きませんでしたが、ラジオでよくリードの曲がかかっていたことが理由で、わたしは彼を知りました。

で、何といっても「キル・ユア・サンズ」です。リード流のヘビーロックで、ダルでダークでとてもよろしい。ギターはディック・ワグナーではありません。「ベルリン」でのワグナーのギターはよろしかったのに、なんでと思いますけれど。タイトルの「サリー・キャント・ダンス」は、クラブで踊れそうな曲。やっぱりリードの魅力とは少しベクトルが違うようです。

ナイスレビューですね!