AORクラシックス「リヴィン・イット・アップ」収録の82年名盤、S.ルカサー/J.ポーカロ/S.ガッド/D.サンボーンら参加
1,490円(税込1,639円)
DEREK & THE DOMINOS/LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS
クラプトンがデュアン・オールマンやデラニー&ボニー&フレンズのメンバーらと結成したバンドによる70年唯一作、ロック史に刻まれた不朽の名盤!
830円(税込913円)
「音楽歳時記」 第五十八回 11月1日 紅茶の日 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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デラニー&ボニーに唯一対抗できる夫婦R&B(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
わたしが系統的に音楽を聴き始めたのは、御多分にもれずビートルズからなのですが、それ以前にアイドルだった夫婦デュオがキャプテン・アンド・テニールでした。カーペンターズもよく聞いておりましたけれど、この二人がデビューし、「愛ある限り」を聴いたとき、あまりにも印象的で震えました。今になって思います。低音重視のドラゴンのキーボード、ベースと、テニールのふくらみのある声が大好きだったのだ、と。
21世紀に入ってわたしはアナログ盤を全処分し、CDに買い替え始めました。最初にCDでこのデュオを聴いたとき、泣けてきてしまいました。ドラムズ(リズムボックス)以外は、ほとんど二人で全部をやっています。テニールの弾くピアノも、ブライトでパワーがあってなかなかのものです。シンプルと言えばこれほどシンプルな音もないです。釣り上げた魚をそのままさばいて刺身にしているような音楽です。
ニール・セダカの2.Lonely Night ほか、全米ベストテンを3曲も出しています。聴きものは、テニールのピアノ弾き語り1.Song Of Joyです。素晴らしい歌唱力。並みのプログレッシブ・ロックは、この表現力に太刀打ちできません。調べたらダリル・ドラゴン氏は、去年(2019年1月)鬼籍に入っているのですね。現在彼らの単体CDはどれも手に入りにくいです。