SOSS2019(SOSS)
ペーパーケース仕様。
あのGOLDEN EARRINGのメンバーも巻き込んだ、オランダの名バンドSUPERSISTERの後継グループ!ナショナル・ヘルスとキャラヴァンを合わせてクラシカルなシンフォ風に料理したって感じの、知的かつ芳醇なサウンドが流石だ...。
70年代オランダを代表するジャズ・ロック・グループSUPERSISTER。そのキーボーディストRobert Jan Stips中心に、同バンドのドラマーMarco Vrolijkや、GOLDEN EARRINGのベースRinus Gerritsen、ドラマーのCesar Zuiderwijk、その他若手など十数名が参加するプロジェクト・バンドの19年作。70年代のSUPERSISTER時代はカンタベリー・ロックに通じるテクニカルにしてユーモアに富んだジャズ・ロックを聴かせていましたが、本作でもカンタベリー・ロックばりに芳醇な絶品歌ものジャズ・ロックを楽しませてくれます。タイトに刻むジャジーなリズムを土台に、空間を切り裂くように鮮烈なファズ・オルガンと舞うようなタッチの美しいピアノが交差し、トロンボーンとヴァイオリンが流麗に滑り込み、ストリングシンセがクラシカルに鳴り響く!シンフォニックな格調高さも備えつつ、あくまで洒脱で余裕たっぷりに進行するアンサンブルがお見事。2曲目で聴けるデイヴ・スチュワートばりのセンスでフレーズを紡ぐキーボードソロのカッコよさと言ったらありません。ヴォーカルはおじいちゃんですが、程よく枯れた歌声が味わいになっていて全然悪くありません。NATIONAL HEALTHのスリリングさとCARAVANのポップさを合わせて、クラシカル・シンフォ風に料理した、という感じのサウンドで、まさに往年のSUPERSISTERが持っていた知的でちょっぴりひねたセンスを感じさせる内容となっています。これはオススメ!
Jacob Holm-Lupo(WHITE WILLOW)、Mattias Olsson(元ANGLAGARD)、Stephen Bennett(英HENRY FOOL)らによるプロジェクト・バンド、18年リリースの傑作!
2,390円(税込2,629円)
ブラジル、VITRALで活躍するギタリストによる18年作1st、キャメルに南米らしい柔らかなエキゾチズムを纏わせたような極上シンフォニック・ロック!
2,490円(税込2,739円)
【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!
続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆
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これぞカンタベリーの精神!(4 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
懐かしのバンドの再始動、再結成による新譜はあまり得意じゃない。自分自身で入れ込みすぎ、以前と変わらない音を勝手に期待してしまう。これはミュージシャンにとって失礼なことかも。ある御方のお言葉だが、ミュージシャンにはいい意味でファンを裏切る権利がある…なるほど、その通り。彼らだって齢とって成熟して更に進歩するんだからね。
全盛期の作品はとにかく好きだった。オランダ物特有の人懐っこさに加えて英国ジャズロックのひんやり感覚ブレンドは、彼らならでは。00年の再結成作に続くライヴも聴いた。今回も実は惰性で購入(失礼)…と、とんでもない出来栄えだった!
カンタベリーサウンドにチェンバーが加わって、それでいてポップ感覚は失われていない。これを待っていた。