帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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ニューウェーブ界に演奏で独自性を放ったグループ(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
マガジンは、パンクとニューウェーブの中間に位置するグループです。ハワード・デボートのキャリアからバズコックス後継と見なされることもありますけれど、メンバーの音楽素養は高く、やろうとしていた音楽は独特の高みを目指していました。バリー・アダムスンは、フリーのアンディ・フレーザーのように全く独自のベースラインを持っていました。またキーボードのデイブ・フォーミュラもレイ・マンザレクのような存在感を放ってしました。しかし、わたしはギタリスト、ジョン・マクガフに特別の親しみを感じています。(英語発音サイトで調べたところ、発音は「マギーオ」が正確みたいです。)
彼らの音は、破壊しつくされたパンク後のシーンを再構成しようとしていたと思います。それも60年代、70年代と違う形で。だから曲は構成的で、「美しい」という点に最大の注意が払われています。彼らの美学の中心に位置していたのが、マギーオのフレージングです。マギーオは、カッティングとアルペジオしか弾きません。このアルペジオがこれしかない、というぐらい素晴らしいセンスを持っているのです。
マギーオのアルペジオが欲しくて、マガジン以降、スージー・スーやジョン・ライドンがスカウトしてきます。マガジンが短命で終わったのはそのせいでもあります。これがバンシーズならこの線、PILならこの線、という風に的確にバンドの色に合わせるギターなのです。そしてマギーオの参加した録音はいずれもグループの代表作になっています。早くに亡くなったのが惜しまれますが、すごいギタリストです。