BIGPINK581(BIG PINK) 【2018年発売CD】
紙ジャケット仕様。
パンク全盛の70年代後半にこのジャケでこの音では売れなそうですが、やはり埋没してしまったのか・・・。同じ77年リリースのイングランド『ガーデンシェッド』の表裏を成すと言えそうな暗黒の英プログレ秘宝。
アラン・ホールズワース在籍で知られるイギンボトムのドラマーなどにより結成された英プログレ・グループ。77年にデッカからリリースされた唯一作。オーケストラ・アレンジはビートルズ「ロング・アンド・ワインディング・ロード」などで有名な名アレンジャーのリチャード・ヒューソン。ノストラダムスの予言をモチーフにしたコンセプト作で、パンク全盛の時代の作品とは思えない古色蒼然としたサウンドが印象的。力強くタイトなリズム隊、暗黒のムーグ・シンセを中心に荘厳な音世界を描くキーボード、イル・ヴォーロやアフロディテス・チャイルドあたりを彷彿させるようなクールに抑制されたアーティスティックなギター、そして、クラシックというより映画音楽のように壮大なスケールのオーケストラ。全体的には暗く沈みこむように重厚なサウンドですが、時折光りが射すようにリリカルなパートがあらわれ、叙情的なメロディも聴かせます。グレッグ・レイクばりのジェントルなヴォーカルも印象的。ジャケからして、英国というより東欧あたりの秘宝盤の香りがぷんぷんしてますが、サウンドもそんなイメージ。ハンガリーのソラリスやギリシャのアフロディテズ・チャイルドのファンは驚くでしょう。ジャケにピンと来たファンは必聴!
77年作、邦題「お伽噺」
マイク・ピンダーに代わるkey奏者に元YESのパトリック・モラーツを迎えた81年作、ELOにも迫るクラシカル・ポップ・ロック名盤
英叙情派プログレの代表格、76年発表の8th
フルオーケストラを率いてライヴ録音された74年2ndソロ
74年発表、オーケストラとの共演ライヴ作
英国のシンフォ新鋭、2014年作10th、壮麗かつエモーショナルな男女ツイン・ヴォーカルがドラマティックな逸品
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