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イル・ヴォーロ II

イル・ヴォーロ

BVCM37499() 【2004年発売CD】

廃盤、紙ジャケット仕様、K2 24bitデジタル・リマスター、定価2000+税。

評価:50 1件のレビュー

フォルムラ・トレのA.ラディウスとG.ロレンツィが腕利きスタジオミュージシャンらと結成したイタリアンロック史上のスーパーグループ。ジャズロック、シンフォ、フォークが混在したサウンドを、テクニカルかつしなやかな演奏でエモーショナルに紡ぐセンスは超一級!

元FORMULA 3のメンバーが腕利きセッションマンらと結成したイタリアン・プログレ史上の名グループ、75年2nd

イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドFORMULA TREのAlberto RadiusとGabriele Lorenziを中心に、現在もシーンで活躍するスタジオ・ミュージシャンを加え結成されたグループの75年2nd。デビュー作がボーカルのメロディーを大切にしながらテクニカルなアンサンブルで聴かせる作風であったのに対して、本作ではインスト・セクションの充実が図られており、フォーク、ジャズ・ロック、フュージョン、シンフォニック、ロックが混在した彼ら独自のスリリングなアンサンブルを提示。もちろん叙情性に富んだボーカルも健在の傑作となっています。

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評価:5 飛ぼうとして堕ちる、でもまた這い上がる(3 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

イル・ヴォーロと言えば、今では若手テノール・トリオということになっています。本家イル・ヴォーロがバンド名に込めた「飛翔」という意味が、物質化していると思うほど緊張感ある音です。中心メンバーであるアルベルト・ラディウスの母体フォルムラ・トレは、実はいなたいバンドでありました。それがジャズ、ラテンを得意とするメンバーたちと融合することで、これ以上ない洗練された空間をつくっています。

別のところでわたしは、イタリアで一枚選べと言うなら、「マクソフォーネ」と書いてしまいました。もう一枚忘れていた、と思っています。蚊の鳴くようなラディウスのトーンと、パインパインという三味線のようなマリオ・ラベッツィのギターは、世界中でほかに聴くことができません。シンセサイザーやピアノもいい具合であるし、リズムが何より躍動しています。そして哀愁あふれるメロディです。これほど切ない気持ちになる盤もありません。

ほとんど歌詞らしい歌詞もありませんのに、どこかへ飛んでいくんだ、というコンセプトだけは痛いほど伝わってきます。カバーになっている紙でできた翼は、中ジャケで、ある男の飛ぶための道具であることが判明します。この必死で飛ぼうとしている男を見ると、やはり切ない気持ちになるのでした。たぶん高く飛び過ぎて、太陽に焼き尽くされるんだ、とも思います。もう5曲めから6曲めなんて、不可能と知りつつ挑戦をやめることのできない、運命の旋律と呼ばせてもらいます。

ナイスレビューですね!