BIGPINK532(BIG PINK) 【2017年発売CD】
紙ジャケット仕様。
ポロポロ零れるエレキギターと、浮遊感あるヴァイオリンの掛け合いが幻想的…Donovan好きならグッとくるであろう、ファンタジックなサイケ・フォーク。
フロリダ生まれのSSW。68年の1stは靄がかった幻想性に包まれ、消え入るような声が心配になってしまう程でしたが、この2ndは少しばかり元気に歌っています。ドラムやベースも配置され、アーサーのボーカルに呼応するように始終両耳で鳴るヴァイオリンとエレキギターが妙にサイケデリック。Donovan好きならグッとくるであろう、ファンタジックなサイケ・フォークに仕上がっています。ですがやはり、ふとした一瞬現れる冷気のように研ぎ澄まされたアコギと歌だけのパートには、ハッとさせられてしまいます。その深い内省が彼の真骨頂なのでしょう。
フロリダ生まれのSSW。60年代末に音楽を志しハリウッドへ赴き、Lee HazlewoodのLHI Recordsからデビュー。
68年に『DREAMS AND IMAGES』、69年に『LOVE IS THE REVOLUTION』の2作残しています。
2作ともあまり売れず、その後音楽からは離れていったようです。
・ドノヴァンの幻想的な楽曲が好きな方
・KING CRIMSONの静かな楽曲が好きな方
・夜ゆっくりしている時におすすめ!
初めて聴いた時、アメリカのSSWとは思いませんでした・・・!
英国的な陰影や格調高さがあり、サイケっぽさは若干ありますが、カントリー要素が全くないのが米SSWとしては珍しい作品です。
ポロポロと零れていくようなジャジーなエレキギターと、サイケな浮遊感のあるヴァイオリンが掛け合うアレンジが凄く面白いです。
サイケデリックなのですが、ドノヴァンより神聖な印象。
「Hymn」や「Eleanor」などは、KING CRIMSONの静謐な曲が好きな方も気に入るのではないでしょうか。
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