MP3333(MUSEA PARALLELE) 【2017年発売CD】
シンセ、メロトロン、ハケット調のギターらが柔らかく織り上げる、ジェネシス系シンフォかと思ったら、突如陰鬱に広がるシンセ&ギルモア風のブルージーなギターが登場して一気にフロイドに変貌。70年代ファンも思わずニヤリな仏シンフォ新鋭。
92年にデビューを果たしたフレンチ・シンフォ新鋭、22分/27分の大作2曲から構成された17年作9th。1曲目は、鳥のさえずりや小川のせせらぎなどのSEを散りばめた豊かな自然情景をイメージさせるサウンドメイクに、瑞々しく艶のあるシンセサイザー、泉のように湧き上がるメロトロン、ハケット調のデリケートな音運びのギターらが折り重なり柔らかく優美なシンフォニック・ロックを織り上げていきます。キャメルやジェネシスからの影響を強く感じさせるスタイルです。一方リッケンバッカー風のゴリゴリしたベースとジャズ・ロックがよく合いそうな骨っぽい硬質なドラミングが、タイトにアンサンブルをまとめ上げていて、シンフォニックながら甘くなり過ぎずすっきりとした演奏で聴かせます。と思っていると終盤、突如としてうっすらと陰鬱に広がるシンセサイザーにギルモア度の高いブルージーなギターが登場、一気にピンク・フロイド憧憬のパートへと突入していき、70年代プログレへの憧れを一段と感じさせる展開に思わずニヤリ。2曲目は、フロイド〜同郷PULSARも想起させる緊張感ある静謐なパート、ヘヴィなギターをフィーチャーしたジャズ・ロック・パート、荘厳なメロトロンとピアノが邂逅する神秘的なパート、伸びやかなギターをメインとする感動的なシンフォ・パートと、目まぐるしく展開していくプログレ然とした名組曲。ヴォーカルはないのですが、実にフレンチ・プログレらしくストーリーに合わせて場面が次々と切り替わっていくようなシアトリカルな魅力が十分に堪能できるのが凄いところです。これは力作!
KARFAGEN/MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT
ウクライナ出身キーボーディストAntony Kalugin率いるプロジェクト、2017年作9thアルバム、ずばりTHE FLOWER KINGSにも肩を並べる完成度に達したシンフォ・ファン必聴作!
2,190円(税込2,409円)
ROME PRO(G)JECTの元ドラマーを中心する伊新鋭20年デビュー作、初期MARILLIONやIQ影響下のキャッチー&ドラマチックなサウンドが素晴らしい力作!
1,290円(税込1,419円)
TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT)/BOOKS THAT END IN TEARS
ポーランド・シンフォの雄MILLENIUMのkey奏者によるプロジェクト、各曲でオーウェル『1984』/ゴールディング『蠅の王』/カフカ『審判』などを題材にした21年作5th!
2,290円(税込2,519円)
名盤『ムーンマッドネス』より出発する、キャメル・ファンにオススメしたい叙情派プログレ探求☆
キャメル黄金期を代表する名盤から出発して、世界のキャメル系叙情派シンフォを探求してまいりましょう☆
スタッフ厳選☆今週の3枚!!【2020年1月〜9月アーカイブ】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月〜9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
ANGEを起点に巡る、フレンチ・シアトリカル・プログレ・セレクション☆
今回は、フレンチ・シアトリカルの代表格と言えるANGEを出発点に、フランス伝統のシアトリカルなパフォーマンスが楽しめる作品を新旧織り交ぜてピックアップしてまいりましょう〜☆
70年代プログレへの憧れと愛情に満ちた新世代プログレ作品を厳選してご紹介!
今回は、往年の名アーティストへの憧れを特に強く感じさせる新世代ミュージシャンの作品にフォーカスしてまいりたいと思います!70年代のプログレに親しんだ方にこそ驚いてもらいたいラインナップでお届けいたしますよ☆
【新作追加】ピンク・フロイドのDNAを受け継ぐ00年代〜のプログレ特集!
00年代に入って世界各国から芽吹くフロイドのDNAを特集!
デジパックトレーに若干ヒビがあるため、200円引きセールです。
フレンチ・シンフォの好バンド、「12月の情景」をコンセプトに描く23年作13th。異色のインストゥルメンタル・アルバムですが、GENESIS+CAMELなスタイルに少しPINK FLOYD的シリアスさを加えたような音世界があまりにも幻想的に響きます。
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