AMS290CD(AMS)
紙ジャケット仕様。
伊バンドDALTONのヴォーカリストが亡き奥方への追悼を込めて制作した17年作なのですが、往年そのままの飾り気のない歌声が胸に迫る珠玉のカンタゥトーレ作に仕上がっています。これは70年代カンタゥトーレ名盤群と同列に聴かれるべき名品。
最初期にはマウロ・パガーニも在籍、70年代前半に2枚の作品を残したイタリアン・ロック・グループDALTON。そのDALTONのヴォーカリスト/ギタリストAronne Ceredaが、16年に死去した奥方への追悼を込めて制作した17年作。アコースティック・ギターの弾き語りスタイルで切々と感情を込め歌い上げるカンタゥトーレ的作風を、ストリングシンセやピアノが時に劇的に時に美しくセンチメンタルに彩っています。ピアノのプレイにはアンソニー・フィリップスのピアノ曲に通じるリリカルさもあり。またDALTONのフルート奏者Alex Chiesaが参加していますが、プレイしているのはフルートではなく何とバグパイプ。このバグパイプの遥か遠くまで響き渡るような哀愁の音色に、亡き奥方への想いが滲むようで涙を誘います。アコースティカルな演奏の70年代的質感もさることながら、ヴォーカルもDALTON当時そのままと言える飾り気のない純朴な味わいを完全に残しており、70年代の作品と言われても全く不思議には感じないほど。往年のカンタゥトーレ名盤の数々と同列に聴かれるべき名品に仕上がっています。
DAVE LEWIS(DAVID LEWIS)/FROM TIME TO TIME
英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLA'S DREAM〜ANDWELLAを率いたSSW、クリス・レインボーを共同プロデューサーに迎えた76年2nd
2,190円(税込2,409円)
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