アルゼンチン出身の女性キーボーディスト/コンポーザー、ギター/ベース/ドラムを従えたバンド編成によってレコーディングされた17年作。シンセサイザー、エレピ、オルガンを駆使してアンサンブルを組み立てるキーボードは技巧的なタイプではないのですが、センチメンタルで陰影あるメロディメイクに才能を発揮。ノスタルジーを喚起するような哀愁の旋律が次々と紡がれていく演奏は、いかにもなアルゼンチンらしさに溢れています。中でも粛々とした叙情的なエレピのプレイは出色です。音数少なく音の隙間を埋めない感じがどこかデモ音源のような質感となっているのですが、そこがいい意味でホームメイド的な味わい深さにつながっているのも確か。最近は南米や東南アジアなどもメインストリームと変わりない洗練されたバンドが数多く登場している中、辺境地ならではの素朴な手触りを味わわせてくれるインスト・プログレ作です。
WOJCIECH CIURAJ/BALLADY BEZ ROMANSOW
ポーランド新鋭WALFADのギター/ヴォーカルによる17年ソロデビュー作、ハートフルな作風のメロディアス・プログレ作
1,490円(税込1,639円)
ポーランドのマルチ奏者によるソロ・ユニット19年作、クリムゾンやポーキュパイン・トゥリーの影響を感じさせる、ヘヴィネスと幻想美が交差するプログレ逸品!
2,250円(税込2,475円)
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